私の思いと技術的覚え書き

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ブラウン管時代の思い出

2008-12-16 | コラム

 現在は、テレビにしてもパソコン等のモニターにしても、ほとんどが液晶もしくはプラズマ方式が当たり前となりました。しかし、現在の様なフラットモニターが一般化する10年ちょっと前位前までは、ブラウン管(CRT)方式が一般的なものでした。特に大画面(と言っても37インチクラスが最大でしたが)では、現在の様にフラットモニターが低価格化するまで、ブラウン管方式の独壇場だったと回想Oldtvされます。

 添付写真は、NHK博物館で見た、大昔 のテレビです。ブラウン管の偏向角が小さく、管長が非常に長いため、縦置き配置として画面を鏡に反射させて眺めるという方式であったことが判ります。

 その後、ブラウン管の偏向角はどんどん大きくされて行き、画面サイズの割に奥行きの小さいものとなって行きました。しかし、我が家で現在でも使用している29インチサイズで、60cm程度が限界だった様です。

 特にパソコン用とか計測機用では、周辺解像度を低下させないために、偏向角を小さめにしていましたから、画面サイズの割に奥行きがあったものです。私が昔使用していたPC用の21インチブラウン管モニターでは、50cm以上の奥行きがあったと思います。そのくせ、画面周辺部では、若干フォーカスが甘いという欠点が見られたものです。まあ。プロ用モニターではありませんでしたのでしょうがない点はあったのでしょうが、それでも当時の購入価格は18万位した覚えがあります。

 そんな欠点があったブラウン管ですが、発色は液晶モニターより美しかったと思います。液晶も出始めの頃と比べれば、発色や反応速度が相当に改善されて来ていますが、やはり発色の美しさではブラウン管に追いついていないと感じます。

 テレビの場合、液晶とブラズマの比較論がありますが、発色はプラズマが優れているが、液晶の方が消費電力が小さいという優劣がある様です。

 現在開発が進められている次世代モニターとして、有機ELディスプレイがあります。極小画面のものは既に販売され始めています。非常に発色が良いのが特徴の一つと云われていますので、大画面・高精細なものが安価になれば急速に普及するのでしょう。




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