私の思いと技術的覚え書き

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本木の素晴らしさ

2009-01-23 | コラム

 京都や奈良の大伽藍やオリジナルの木製の城郭建築等を鑑賞すると、改めて木の偉大さを感じることができます。通常の一般建屋では、今や5寸(15cm程度)角もないような柱を使用し、梁は辛うじて30cm程度のウェブ厚の木製かZyourou?、大概が鉄骨トラス製ものが使用されています。

 そんな現在建屋に比べ、大伽藍や城郭の木組みの構造は、その立て柱や梁の太さ巨大さに感嘆せずにはいられません。現在、こんな建築を新規に行おうとしたり、修復しようとしたら、素材となる木材の入手は著しく困難であり、見つかったとしても、その希少性からとんでもなく高価となるのでしょう。

 しかし、幾ら立派な城郭でも、コンクリート製で、内部にエレベーターまで持っている様な建築は、遠目に見た眺めとして城の美しさとして否定はしませんが、内部に入り触れ合うと偽物なあという思いを抱いてしまいます。

 クルマにおいても、過去の特徴的なスタイルのスポーツカー等で、レプリカというのがあります。まあ、これはこれで、その雰囲気を楽しむ分には悪くはないと思いますが、私としてはあまり好きなジャンルのクルマではありません。

 ところで、本木目というのは、高級車において珍重される傾向がありますが、国産車で400万以下位のクルマのほとんどは、木目風パネルと云う偽物パネルです。もっと高級車なになりますと本木目パネルが使用されますが、現在のマスプロダクション化され、長期間の品質を保つためには、本木目パネル自体の厚みは1mmに満たない極薄いものであり、アルミパネルや樹脂パネルの基台となる板に貼り合わせられ、表面をクリヤー塗装で包み込まれたものであり、単に本木目の風合いを楽しむものと云えます。

 本木目パネルもある程度節度を持って、使用される分には悪くはないと感じます。しかし、過剰に使用され、木目だらけみたいな内装は、これは下品に感じるものです。




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