先日、焼津市へ行った際、駅の北方面に歩くと川岸の建屋上にF104戦闘機が乗っているではありませんか。その後、調べて見るとプラモデルメーカー「ハセガワ」の本社だということでした。
このF104ですが、ジェット時代のトップ機種F86Fセイバーに次ぐ、2世代目の戦闘機です。単発高出力ジェットエンジンを搭載し、ひたすらドラッグを低減し、その加速と最高速を狙った戦闘機です。しかし、あまりにも揚力の小さい主翼は失速を招きやすく、度々事故を起こしてきた機種です。
マッハ2、秒速720mの世界は人が操縦できる限界を超えていると思えます。エルロンを捻り旋回し始めますが、急激過ぎれば速度が高い故にクルマなんか遙かに超える強烈な旋回Gが働くんでしょう。操縦桿を前に倒せば、恐ろしいまでのマイナスのGで失神限界を軽く超えることでしょう。
直地も速度が高く、デリケートなマニュアル操作が必用です。何しろ、この時代は未だICもマイコンもなく、すべてトランジスタロジック程度のアナログ電子デバイスでしょうから、フライバイワイヤとは無縁の機種です。でも、当時のパイロット達は、これが当たり前のことととして、訓練に励んで来たのでしょう。
F104を見て、映画「ライトスタッフ」の場面を思い出します。フルスロットル+アフターバーナーONで垂直上昇しつつ、高度の限界を迎えたエンジンはストールし、失速し錐もみ降下するシーンです。確か、エジェクションシートで脱出し、パイロットは無事ですが、こんな、無茶な冒険が空のレーシングマシンである戦闘機や宇宙時代の初期ロケットを発展させて来たのでしょう。
※写真は焼津のではありません。浜松の空自・広報館でのものです。
このF104ですが、ジェット時代のトップ機種F86Fセイバーに次ぐ、2世代目の戦闘機です。単発高出力ジェットエンジンを搭載し、ひたすらドラッグを低減し、その加速と最高速を狙った戦闘機です。しかし、あまりにも揚力の小さい主翼は失速を招きやすく、度々事故を起こしてきた機種です。
マッハ2、秒速720mの世界は人が操縦できる限界を超えていると思えます。エルロンを捻り旋回し始めますが、急激過ぎれば速度が高い故にクルマなんか遙かに超える強烈な旋回Gが働くんでしょう。操縦桿を前に倒せば、恐ろしいまでのマイナスのGで失神限界を軽く超えることでしょう。
直地も速度が高く、デリケートなマニュアル操作が必用です。何しろ、この時代は未だICもマイコンもなく、すべてトランジスタロジック程度のアナログ電子デバイスでしょうから、フライバイワイヤとは無縁の機種です。でも、当時のパイロット達は、これが当たり前のことととして、訓練に励んで来たのでしょう。
F104を見て、映画「ライトスタッフ」の場面を思い出します。フルスロットル+アフターバーナーONで垂直上昇しつつ、高度の限界を迎えたエンジンはストールし、失速し錐もみ降下するシーンです。確か、エジェクションシートで脱出し、パイロットは無事ですが、こんな、無茶な冒険が空のレーシングマシンである戦闘機や宇宙時代の初期ロケットを発展させて来たのでしょう。
※写真は焼津のではありません。浜松の空自・広報館でのものです。