私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

最近のクルマを思う

2010-04-13 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 久しぶりで、最近のクルマに思うこクルマ談義としてを記して見ます。
 昨今は景気後退もあり、クルマの売り行きが悪いわけですが、その理由の一つとして魅力的なクルマが少なくなったことにあると感じられます。
 そんな中、ガソリン高騰やエコブームもあり、売れ行き好調なトヨタ・プリウスですが。これはハイブリッドという他社が追いつけない技術を有している故のことだと思います。私的に評価すれば旧型(2代目)もそれでしたが、まったく知性やメーカーとしての哲学といったものを感じさせないもんで、ボデーデザインには魅力が感じられません。(大体このクルマの乗ってるのは年寄りか知的を欺瞞する者が多い)特に現行型(3代目)は、完全に2代目の焼き直しであり、ゴテゴテと細部だけをリ・デザインした調和といったもにがまったく感じられない愚作だと思います。これでは、メカニカル的な完成度を別とすれば、初代プリウスの方が余程新しいパッケージングとしての哲学があったと思うには私だけでしょうか。
 クルマ好きの友人とクルマ談義をする時、良く出て来る話として、クルマのスタイルをが、最近は一見して何処のメーカーが判らないということがよくされます。つまり、フロントやリヤのデザインを見ても、エンブレムを見るまで何処のメーカーか判らないというものです。これは国産車に限らず、輸入車にも感じられることです。
 何でこの様なことになって来てしまったのだろうと思う時、各メーカーのデザイン力が著しく凡庸で、安全策として他社の売れ行きの良いデザインを安易に真似て、リ・デザインして行く傾向にあると感じられます。
 こんなことでは、将来的には台頭している中国や韓国のクルマメーカーに蹂躙されてしまうことが予想されてしまいます。彼ら(中国など)は日本製の高精度3次元計測機で他メーカーのデザインを計測数値化し、CNC機器で金型を作り、簡単に瓜二つのクルマを作っても、恥とも思わない呆れた国民性を持っている様です。これでは、メカニカルな信頼性がキャッチアップされてしまえば、後は価格的な競争力の問題となってしまい、はとても敵わないという話になってしまうのかも知れません。(中国への高精度3次元計測機の輸出は禁止とすべき)
 現に米国では、韓国や中国製の安価なタイヤが馬鹿売れしていると伝わっていす。クルマでも、日本では全然売れず、とうとう撤退してしまったヒュンダイなどは、米国では結構売れていて、今やホンダを超す大メーカーとなっています。
 現代はクルマに限らずですが、価格破壊とデフレの時代となってしまいました。しかし安易な価格競争は該当メーカーの生死のみならず、日本という国家の衰亡に結び付くには明かなことでしょう。

追記
 こんなことの根源として、教育にある様に思えてなりません。学校や企業における教育や施策として、平準化した金太郎飴を作りたがる傾向が強まっている様に感じられます。こんな安易な(その理由は幹部だけが安住しようとすることに起因)社会は、衰亡して行くのであろうと思います。



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