かつて全盛を誇った大英帝国ですが、クルマの歴史においても輝かしい往年の記憶が甦って来ます。しかし、現在の英国では、歴史ある多くのメーカーが国外資本に変わってしまい、残っているのはブランド(風味)だけなのかなとも思い、これはちょっぴり残念なことではあります。しかし、そんな現在でも多くのF1グランプリチームにおける本拠地が英国に置かれていることは多く、これは英国のクラフトマンシップが未だ滅びてはいないことを示すことだと思っています。
さて、全盛を誇った1970年代頃までの英国車ですが、ミニみたいなコンパクトカーからジャガーやダイムラーみたいなフォーマルサルーン、そしてロールスやベントレーの様な超高級サルーンまでのフルラインナップがあります。そんな中、私に魅力あると写るのは、いわゆるライトウェイトスポーツカーのジャンルとなるクルマとなります。具体的には、MG・AとかB、ロータス社の創業から間もない頃に登場したエリートとかエランの様なクルマとなります。
ところで、往年の英国車のドライビングポジションの特徴ですが、これは運転席に乗り込んで見ると判ることですが、トウボード(ダッシュパネル)の位置が深く、それに比べるとステアリングとダッシュボードが運転者に近いという共通点がある様に感じられます。ですから、必然としてステアリングホイールが近めのドライビングポジションとなる訳です。ところで、現在の国産車などにおいて、運転者によっては運転席シートの背もたれを後傾させ、ストレートアームみたいな運転姿勢で運転している方がいてビックリすることがあります。でも、F1マシーンみたいなステアリングのロック・ツウ・ロックが180度程しかなく、旋回時にステアリングを持ち替える必用のないクルマであればともかく、通常の市販車においては、問題外となる低レベルの危険なドライビングポジションと断じられます。
ドライビングポジションの基本は、ペダル類がしっかり踏み込めるシート位置であることは大前提ですが、ステアリングホイールと運転者の関係は、ステアリングホイールが運転者から一番遠くなる上部の位置においても、運転者の肩がシートバックから離れない様な位置であることでしょう。そして、直進時の10時10分位の両手の位置において、左右の肘の為す角度は90度程度が理想のドライビングポジションとなるとされています。
ここからは、クルマのスタイルでなく、乗る者の着るスタイリングのことを記して見ます。
私の好きなブリティシュ・ライトウェイトスポーツカーですが、それにも増して私が好むののが、服装としてのブリテッシュ・スタイリングだと思っています。具体的には上はツイード風味(英国ツイード地方に産する細い柄の厚手ウール素材の風味)のジャケット、その下はタータンチェック風柄のシャツ、スラックスは綿パンとなりますが間違ってもジーンズなんか着ません。そして、帽子はハンチングとなるのですが、現在の私にはなかなか様にならないとの感を持っています。このスタイルですが、体形もあるのかもしれませんが一歩間違えると下品な田舎のオヤジ風になってしまいます。着こなしはあくまで知性が感じられる様、努めるところだと思っています。
もう、だいぶ以前のことですが、ブリジストン・レグノというタイヤのCMでしたが、クルマはモーガン、俳優はショーンコネリーで、その服装は私の思う正統としてのブリティッシュス・タイリングの理想でした。やはりショーンコネリーはカッコイイと思います。今や相当な高齢になるはずですが、存在感ある渋い英国俳優で、好感を持つ俳優の一人です。
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