私の思いと技術的覚え書き

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新型鉄道車両の寸評

2010-07-22 | 技術系情報
 決してオタクではありませんが、それなりの鉄道好きとして、最近の新型2車両について、独断の寸評を記してみます。なお、本寸評は主に先頭車両のデザインを評すものです。

その1(京成新型スカイライナー)
 過日開通した京成新型スカイライナーですが、日暮里から成田空港までを36分で結ぶそうです。始発駅が何故日暮里なのだ、上野にできなかったなど疑問は感じますが、保有する少ない路線などの施設も少ない私鉄なりに、既存施設を工夫した上での開通でしょうから当面はしょうがないのでしょう。
 さて、新型車両ですが、前面のダークブルー色と側面のホワイトで塗り分けられた車両は、クリーンでしっとりと大人の雰囲気を漂わせた好感が持てるものと感じられます。前面デザインもごちゃごちゃせず、それなりに高級感が感じられるものと思います。

その2(JR東日本E5系新幹線)
 当初、E5なる新型車両の試験車が走り始めたころ、酷いデザインだけど速度試験のための試作車だから、実用化に際しては、それなりにリ・デザインされるのだろうと思っていたら、このスタイルのまま今年末には実用車が走り始めるのだそうです。この様な新型車両においては、イメージスケッチの段階から、評価委員会の評価を繰り返し受けつつ開発が進められるのでしょうが、私が見るところJR東日本とJR東海では、美的センスに相当な格差がある様に感じています。
 もし、私がE5系を評価する立場にあってデザイナーと質疑応答できたとすれば、車両先端のロングノーズ部ですが、「男性を示すご神体をモチーフとされたんですかね?」とたずねてみたい形状かなと感じています。その他、カラーリングも軽快さはともかく、JR東日本で最高級列車であるのに高級感に欠け過ぎたものと思います。
 その他、鉄道に限らず近代工業製品における高精度、高質感というのは、面の平滑さを向上させたり、部品同士の合わせにおける隙間や段差の最小化や均一化の達成が、高度に進められて来ているのだと思います。しかるにE5系で気になるのは、連結器カバーのドームとボデー本体の隙間の大きさと段差なのだと感じます。JR東海の異なりJR東日本の運用は、東京駅出発時に目的地別の列車が連結状態となるなど、連結器の使用頻度は非常に高いということはあるのでしょうが、この段差と隙間の大きさは解せない低質感のものと思います。



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