私の思いと技術的覚え書き

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情報の重要性

2008-01-27 | コラム

 情報の重要性については云うまでもないことでしょう。そのことを知っているのと知らないのでは、まるで後の対応は異なって来ます。但し、単に知っていれば良いかといえばそうではなく、その知った情報を基に十分な思考を行うことが重要です。この両者が伴って初めて価値ある情報として有効な効果を発揮しうるのだと感じます。これは英語のインテリジェンス(Intelligence)の概念に一致するものです。

 さて、インテリジェンスの入り口としての情報の重要性のことを記してみます。 国家的な情報機関が各国にありますが、間違いなく最大の情報機関を要しているのは世界の覇権を握る米国です。CIAやNSAその他、膨大な情報、諜報組織を有していると伝わります。膨大な偵察用衛星を運用していることが知られていますし、NSAで行われているエシュロンという世界的規模の電子情報収集システムは有名です。各種電波、有線通信網、インターネットや電子メール等々の情報を絶えず監視していると云われ、特定のワード(例えば「爆弾」や「テロ」等々)を辞書として設定し、情報を抽出監視、追跡しているとも伝わります。国家間の安全保障上の目的だけでなく、国益としての民需的目的にも利用されているとのことです。米国程ではありませんが独立した先進各国には、国家として情報収集機関が存在します。なお、日本にも内閣情報調査室や防衛省内に情報・諜報関係の部局がある様ですが、他の先進各国に比べ専門組織として見劣りする様に感じられます。何れにしても、多大なコストを掛けこれら国家としての情報機関を擁する目的は、その情報および処理が、国家の命運を決める大きなファクターとなるからであります。

 ところで、私達の日頃の業務活動での情報への執着に関して記してみます。企業の従業員であれば、情報の第1はまず会社からの業務情報であり指示命令であろうかと思います。そして、企業の求めるスキル(能力)アップに向けた各種研修や会議等も情報の入り口となる訳です。しかし、これら会社を窓口とする情報量だけでは、圧倒的に過小なものと感じます。自らの業務を遂行する上で、弛みない高い目標に向かおうとする時、絶えず自らが情報に執着を持ち、業務周辺の事々に接しなければならないと感じます。それは、私の業務で云えば、各修理工場さんへ訪問した際の取材を通じてであり、その信頼感を持った人間関係を通じてであります。そして、書籍やインターネットより得られる情報にも、何時も敏感に興味を失わない情熱が必要と思います。なお、情報には絶えず真実と偽の情報が入り乱れ、信頼度に差異が生じてきます。多数の情報を整理し、真偽を見極める思考が必要なことは云うまでもありません。


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