私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

札幌トヨタパワハラ自殺事件

2022-03-18 | 事故と事件
札幌トヨタパワハラ自殺事件
 まったくこの手の事件が絶えない現代社会なのだが、幾つか感じることだが、個が断絶してしまっている世が一つはあるように思える。パワハラを行う上司がいた場合、周辺の同僚はその異常さに気づきはしても、何ら関わると自らが上司の反発を買うことを怖れ、黙して見ぬ振りをする場合が多い様に思える。

 また、昔は、こういうパワハラ上司は今より多かったのだと思えるが、仲間がその被害者を気遣い、励ましなだめるという仲間意識があったが、現在はそういう仲間意識はなくなったし、労働組合も弱体化しつつ、そういう意見を取り上げない。

 また、被害者には酷かもしれないが、そういう被害に遭ったときの耐性が弱くなっているし、自らどうしたら防衛できるかと云う生存本能という面で弱くなっている様のも感じられる。つまり、自己責任だと自らの責任感だけに収束しつつ、自らを精神的に追い込んで行ってしまうように思えてしまう様にも思える。

 1国の防衛を考える場合にも、周辺国に何かと干渉を受ける場合、防衛力を強化したり、国際社会に訴えるなどして、見方を作り上げるのが防衛力の一つだと思えるのだが、個人の場合も同じで誰か力になってくれる者を自ら模索し、それは社内であれば社内部門を枠を超えた人物であったり、労働基準監督署であったりと、決して自己責任というところに自らを追い込まない様にしなければならないと思う。そういう試行錯誤をなした上で、この会社はダメだと判断すれば、自らそんな企業は辞めて、新天地を模索することも必用ではないだろうか。

 その様な点でも、人生を生きる知恵という面で、様々な本を読んで、人の考え方だとかを知ると云うことも大切なのではないだろうか。

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札幌トヨタ自動車の21歳整備士自殺…トヨタ側はパワハラを自殺の原因と認め、父親と和解成立 札幌市
HBCニュース 3/17(木) 17:21配信
 自動車販売会社に入って2年目の21歳の男性が自殺し、父親が会社に賠償を求めた裁判で、会社は、自殺の原因をパワーハラスメントと認め、和解が成立しました。

 この裁判は、札幌トヨタ自動車の整備士、石崎来輝(いしざき・らい)さん21歳が、入社2年目の2017年に自殺し、父親が「自殺は先輩社員のパワハラが原因」として、会社に、およそ4300万円の損害賠償を求めたものです。
 去年1月、札幌地裁は「先輩社員の発言は指導の範囲を逸脱していた」とする一方、自殺と「パワハラ」の因果関係を認めず、父親が控訴していました。
 しかし、17日、会社はパワハラが自殺の原因であると認め、再発防止に努めることで和解が成立しました。 和解金額は公表されていません。

 石崎来輝さんの父親(47)
 「一般的に言う仲直りしたような和解とはまったく思っていない。札幌トヨタに対しては、どういうふうに償っていくのか、しっかり見ていきたい」

 札幌トヨタ自動車は「パワーハラスメントを許さないという姿勢のもと、風通しの良い職場環境を築くよう努力を続ける」とコメントしています。北海道放送(株)
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「早く辞めればいい」上司らのパワハラで自殺 札幌トヨタが認め和解
朝日新聞デジタル 3/17(木) 20:45配信
 自動車販売会社「札幌トヨタ自動車」の整備士の男性(当時21)が自殺したのは職場でのパワーハラスメントなどが原因だとして、父親が同社に損害賠償を求めた訴訟は17日、札幌高裁(長谷川恭弘裁判長)で和解が成立した。同社がパワハラが自殺の原因だったと認め、謝罪した。和解金額は非公表。

 自殺したのは、同社室蘭支店に勤務していた石崎来輝さん。訴状によると、石崎さんは2016年4月に入社し、職場で先輩や上司から「仕事ができないなら早く辞めればいい」「死ねばいいのに」などと言われた。同9月に出勤できなくなり、適応障害と診断された。その後職場復帰したが、再び出勤できなくなり、17年7月に自殺した。

 昨年1月の一審・札幌地裁判決は、石崎さんが受けた言葉がパワハラに当たるとして、適応障害の原因になったと認め、同社に44万円の支払いを命じた。一方、パワハラと自殺との因果関係は認めず、原告と被告双方が控訴していた。朝日新聞社


#個人責任に収束し自らを追い込む心理は危険


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