新たに乗り始めたR53・6MTであるが、イグニッションキーで始動後、しばらく「ガー」とう異音が出ることに気付いた。こりゃセル(スターターモーター)が回り放しになってるなと、イグニッションキーをちょっと戻してやると異音は止まる。昔から、イグニッションスイッチ(以下SW・シリンダー含む)の動きが渋かったりすると生じる故障だ。このまま気付かず乗っていると、セル内にはオーバーランニングクラッチが組み込まれているとはいうものの、過回転状態が続きいずれセル破壊に至るのは間違いない。
ということで、まずはキーシリンダーに浸透潤滑剤を注入するが効果なし。イグニッションSW自体の動きが渋いのかとキーシリンダーを外し、直接SWの回転抵抗を見るが問題なし。それでは、SWの接点部しかないだろうと、イグニッションSWを外し分解観察したところ直ちに原因は判明した。
このイグニションSWは2回路6接点という機構になるのだろうが、信頼性を増すために1回路3接点で済むところを、二重回路にしてある。そして、キーの回転により、樹脂製の軸に180°位相のカム機構となっており、2回路の接点をON、OFFする仕組みだ。今回発見したのは、樹脂製カムに溶損が生じていたことだ。これにより、カムで押し上げSWをOFFできないというのが故障原因だ。
では、何故樹脂カムが溶損したのかということだが、接点の接触抵抗の過大によるジュール熱によるものと判断される。つい数ヶ月前にも、マツダのイグニッションSWが、潤滑用グリスの炭化による抵抗過大によるジュール熱から、車両火災の怖れありとしてリコールされているが、類似の現象だろう。
ところで、今回のイグニッションSW(キーも)Valeo(ヴァレオ)というフランスの電装サプライヤー製だが、前々から良い印象がない。やはり、日本のデンソーやドイツのボッシュに比べると、一段格下の設計および品質とうのが私見だ。
R50系のイグニッションSWは、スターターが廻らなくなるというトラブルも知るが、結構故障は多い部分の一つかもしれない。
ということで、まずはキーシリンダーに浸透潤滑剤を注入するが効果なし。イグニッションSW自体の動きが渋いのかとキーシリンダーを外し、直接SWの回転抵抗を見るが問題なし。それでは、SWの接点部しかないだろうと、イグニッションSWを外し分解観察したところ直ちに原因は判明した。
このイグニションSWは2回路6接点という機構になるのだろうが、信頼性を増すために1回路3接点で済むところを、二重回路にしてある。そして、キーの回転により、樹脂製の軸に180°位相のカム機構となっており、2回路の接点をON、OFFする仕組みだ。今回発見したのは、樹脂製カムに溶損が生じていたことだ。これにより、カムで押し上げSWをOFFできないというのが故障原因だ。
では、何故樹脂カムが溶損したのかということだが、接点の接触抵抗の過大によるジュール熱によるものと判断される。つい数ヶ月前にも、マツダのイグニッションSWが、潤滑用グリスの炭化による抵抗過大によるジュール熱から、車両火災の怖れありとしてリコールされているが、類似の現象だろう。
ところで、今回のイグニッションSW(キーも)Valeo(ヴァレオ)というフランスの電装サプライヤー製だが、前々から良い印象がない。やはり、日本のデンソーやドイツのボッシュに比べると、一段格下の設計および品質とうのが私見だ。
R50系のイグニッションSWは、スターターが廻らなくなるというトラブルも知るが、結構故障は多い部分の一つかもしれない。