私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

検査員(もしくは評価人)の地位の低さ・・・

2019-06-07 | 車両修理関連
 このところ、スズキの検査不正200万台とか、車両メーカーの検査不正問題が続いている。一方、最近の新しいクルマ乗って、モータジャーナリストと名乗る者共は何も書かないが、私見としては様々な熟成不足といったものを感じる場合が多い。これは、テストドライバーなりの評価人(これはジャーナリストと自称する者を含む)のスキルもしくは発言力といったものが不足しているのかもしれぬと想像している。具体的には、次の様なものだ。
・山道を走って、タイトコーナーからの立ち上がり加速で、極めて不快なタイムラグを生じる小型車が多い。
・プリウスに代表されるのだが、あまりにもロックツウロック回転が大き過ぎとか、EPSが軽すぎて路面の反力をほとんど伝えてくれない。
・ミニバンなどの一部だが、ちょっとした段差とか路面のアンジレーションによりボディが捻れる様な局面で、運転席ドア後部ウェザストリップがギュウと捻られる異音を感じるがものが同一車種で感じるが、恐らくフロントピラーの剛性不足であろう。

 検査にしてもテストドライブにしても、商品の評価をしているという意味で一緒なんだろうと理解する。つまり、検査もしくは評価が、物の真性の価値を決めるハズなんだろうけど・・・・。先に記した私見としての評価不足を、恐らくテストドライバーが見逃しているということはないと思える。つまり、何がいいたいのかといえば、検査を行う者は、生産者とは独立した評価人であって、物が云う者である必要だろう。また、テストドライバーは、様々な項目において、設計・製造部門とは独立した評価人たることが求められるのであろう。ところが、例えば車両の保安基準の適合について、検査人が絶対的な権限を持つという理念のハズだが、物云えぬ状態になっているのではいのか。テストドライバーも同様で、物言えば唇寂し、コストが納期がと云うことになっているのではないだろうか。

 それと、何処かの記事に記していたが、検査部門に配属は、ある意味左遷であって、昇進は遅れると・・・。経営幹部に上り詰めるのは、営業部門もしくは設計開発部門出身者だというが、正にそうだろうと思える。テストドライバーも同様だ。テストドライバー出身で役員まで上り詰めた者は、恐らく日本の車両メーカーに事例はないだろう。

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