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静岡・袋井R1バイパスで乗用車同士の追突事故

2022-04-10 | 事故と事件
静岡・袋井R1バイパスで乗用車同士の追突事故
 今日(4/10)、静岡県袋井市の国道1号バイパスで、乗用車同士の追突事故があった。この事故で、追突車は発火してほぼ全焼の状態の様だ。

 追突事故で車が炎上の表題を見て、てっきり被追突車が炎上したのかと見たら、追突車の方が炎上している。事故の報道動画だから、細部はよくわからないが、追突車はレガシーワゴンで、被突車は日産ノートの様だ。被突車の後部はかなりの変形を起こしているが、前部にはさほど大きな変形はない様に見える。この被突車の変形状態から、経験則としてのさほど精度が高いとは云えないだろうが有効衝突速度は40~50km/h前後ではなかろうか。ただし、被突車は右後部に入力を受けているので、左に回りつつ前方へ押し出されたと推察できる。そういう前者の動きがある中で、追突車は被突車を追い抜かし、その前方20mくらい先で停止し炎上している。

 ここで、追突車の前部損傷の程度は観察できないが、被突車が有効衝突速度が一定量だとし、追突車と被突車の重量が仮に同一だとすれば、追突車も有効衝突速度は同じと考えられる。なお、この仮に同一重量だとすれば、追突車の衝突速度は、有効衝突速度の倍となるので、80~100km/hとなる。また、この有効衝突速度とは、バリア(重量無限大に等しい程度に重い)に衝突したのと等価となる。

 しかし、この有効衝突速度50km/hというのは、JNCAPのバリアテストと同じ程度で、この程度の事故で発火したことを不思議に感じる。追突車は、かなり以前のレガシーではあるが、それでも20年程度であり、既に衝突安全設計が意識されているボデーであるし、追突車運転車は負傷なしと報じられていることから、エアバッグ装備で正常作動したものと推察できる。

 そんなことを思考すると、このレガシーには、何らか改造がなされていたり、もしくは経年劣化などで、火災の二次的原因となるウィークポイントが内在していなかったという点が気になる。


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追突事故で車が炎上 直後の様子をカメラがとらえる 車は全焼 1人軽傷 静岡・袋井市の国1バイパス
Daiichi-TV(静岡第一テレビ) 4/10(日) 13:43配信
 4月10日午前、静岡県袋井市で乗用車同士の追突事故があり、このうち1台を全焼した。この事故で1人が軽傷を負った。
 事故直後に視聴者が撮影した映像からは、車から激しい炎と黒い煙が噴き出しているのがわかる。警察などによると10日午前6時50分ごろ、袋井市国本の国道1号バイパス下り線で、乗用車同士の追突事故があった。追突した車は、直後に炎上し、火は、この車を全焼しておよそ30分後に消し止められた。
 この事故で追突された車を運転していた20代の男性が軽傷を負った。一方、追突した車を運転していた20代の男性にけがはなかった。
 警察が、事故の詳しい状況を調べている。


#袋井・乗用車同士の追突と炎上


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