私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

時代が変わる

2009-01-26 | コラム

 トヨタの社長が直系の息子さんに変わるそうです。育ちの良さそうな好青年に見えますが、何となく頼りなさげに見えるのは私だけのことでしょうか。余程しっかりした番頭役、例えて見れば悪の奥田みたいのがいなけりゃ、如何に大トヨタといえども今後はどうなるか判らないと思います。

 そのトヨタが、今年度の国内生産を100万台減らし300万台にすると発表しました、ということは従来400万台生産して来たのが300万台生産体制となる訳ですから、25%減となる訳です。この数値を聞いて、関連サプライヤーの経営者達は、身震いしながら対応策を協議しているところでしょう。

 損害保険業界についても、1年後の三社合併が正式に発表されました。今や、この三社以外の特に、プライド高いT社なんかは、2番手に陥ることの屈辱を受けぬためにはどうするのかとか、Sジャパン社なんかは、それでなくともサブプラ絡みの損失も生じていながら、人一倍見栄張りな企業カルチャーを持っていますから、どうしたものかと水面下で種々の権謀・作術への動きを生じているのでしょう。

 自動車メーカーやそのサプライヤーも吸収合併への動きは避けようもありませんが、損保もまったく同様です。そんな中、長年損保に関わって来た私には、ゴミとしか思えない多くの方々を見て来ました、これは、現状の損保では、役員から始まり、末端のアジャスターまでの中、相当数のゴミが含まれていると思います。

 そんなことを考えると、今回の騒動は、久しぶりの大掃除となり、ゴミの一掃になり良いことじゃないかと思います。しかし、ゴミの中には、強かというか、処世術に長けた奴が結構いますから、この様な小判鮫タイプはしぶとく生き残って行くんだろうと思います。

 ところでアジャスターとしての価値観も、今回の動きの中で更に大きく低下してしまう様な気がしています。そう考えるのは、従来接して来た保険会社の本体職員の自己保全の意識の強さや、アジャスターに接する見下げた態度から予測されることでもあります。だから、のほほんと仕事をして来た、アジャスターは相当に意識を変革する必要が出て来る様に感じます。(まあ、意識を変えててもプライドを捨て去ぬ限りは難しいでしょうが。)

 それと、もう一つ心配することは、保険会社が巨大損保化されるに従って、従来より更に身勝手な査定(保険金支払い)を行って行く気風が出て来る様に予想されることです。これは、保険会社のフランチャイズチェーンたる代理店でも、同様のことです。

 これらの弊害を監督官庁足る金融庁に期待したとことで、まったく無駄なことであることは、ご想像の通りと思います。出来れば、保険会社および保険契約者の双方から独立した、ユーザー・ユニオンみないな組織の設立が望まれるのだろうと思っているのです。




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