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米カルフォルニア・テスラ3名死亡事故でNHTSAが新たな調査を開始

2022-05-20 | 事故と事件
米カルフォルニア・テスラ3名死亡事故でNHTSAが新たな調査を開始
 米報道によれば5/12カルフォルニア・ニューポートビーチで、テスラモデルS(2022年式)が建設機械などに衝突して、テスラ搭乗者3名が死亡、建設作業員3名も負傷する事故があった。

 この事故で、テスラがオートパイロット(運転支援機能)が作動中であったかは不明だが、米NHTSAではこの事故の調査を始めると公表したという。なお、同局によれば、2016年以降に先進運転支援システムが採用された34件の事故があり、15名が死亡しているが内14名はテスラ車の事故だったと云う。

 先進安全運転車(ASV)は日本でもレベル2までのものが相当増えているが、これを自動運転と理解しているものが多いが、あくまで運転支援機能付き車だ。レベル2でもシステムが作動していれば、前者との車間距離を取り、道路に沿ってステアリング操作がなされるし、衝突するまで接近したら警報を鳴らし、それでも運転車が減速しなければ自動ブレーキを掛けるというシステムだが・・・。ところが、車両メーカーの取説では、すべての動作を保証しておらず、運転手は運転支援機能が有効になっていても、何時でも追加操作に応じられる体制でいろと膨大な取説の中に小さく記しているのだ。そして、セールスマンは、これは自動運転だと説明し、TVCM等でも、(自動運転が)「できた」のごとく宣伝している。

 運転席に乗ってる者も、自動運転でおおよそ走るという意識でいるから、緊張感などなく弛緩し、中には居眠りをして過ごす。極最近のレベル2支援車には、ドライバー監視機能が強化され、ドライバーの室内からカメラ監視して、その挙動をチェックする様になっているが、テスラの場合ドライバーの監視カメラはなく、ステアリングホイールに手を掛けた過重を検出するだけの極安易なアルゴリズムの様だ。

 日本でも、こういう調査は、今後進めていく必用があると思えるが、これを警察に押し付けるのは到底ムリがある。

 以下などアイサイト付き車だが、酷い事故を起こしているが、それら根源には一切の原因究明などなされていないだろう。

11/04伊豆市土肥の路外逸脱で駐車中のクルマ2台に激突、1名死亡2名重傷
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/0c1b9bb72f0017d07da37cc2d8154620

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テスラ車絡む今月の死亡事故、米当局が運転支援機能巡り調査開始
By Reuters Staff 2022年5月19日
 5月18日、米道路交通安全局(NHTSA)は、カリフォルニア州で今月起きたテスラ車の衝突事故を巡る調査を開始したと発表した。この事故では3人が死亡しており、同社の運転支援システムが原因の可能性がある。写真はテスラのロゴ。ロンドンで昨年5月撮影(2022年 ロイター/Matthew Childs)
[ワシントン 18日 ロイター] - 米道路交通安全局(NHTSA)は18日、カリフォルニア州で今月起きたテスラ車の衝突事故を巡る調査を開始したと発表した。この事故では3人が死亡しており、同社の運転支援システムが原因の可能性がある。

 同州ニューポートビーチで先週、テスラの2022年型「モデルS」が建築機材に衝突する事故が発生。NHTSAはこれを含め、16年以降、「オートパイロット」などの運転支援システムが使用されていたとみられるテスラ車が絡む35件の事故について調査している。

 調査では直近の事故の3人を含めて計14人の死亡が報告されている。

 ニューポートビーチ警察は18日、衝突した際にテスラ車でオートパイロット機能が使用されていたかどうか引き続き捜査中だとして言及を避けた。

 テスラはウェブサイトで、オートパイロットは車両の自動操舵・加速・ブレーキ機能で運転を支援するが、「運転手の監視が必要で、車両を自動走行化するものではない」としている。
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USA CALIFORNIA 2022/5/18
Feds probe Tesla Autopilot in Newport Beach crash that killed 3
Pieces of car are loaded into the back of a truck
Debris is collected during an investigation into a crash that killed three people in a Tesla Model S on Pacific Coast Highway on May 12. This week, the National Highway Traffic Safety Administration said it had sent a team to investigate whether the Tesla had its Autopilot system on.(Don Leach / Times Community News)
BY GREGORY YEESTAFF WRITER
MAY 18, 2022 UPDATED 8:34 PM PT
Federal authorities are investigating whether a Tesla involved in a crash that left three people dead and three others injured last week in Newport Beach had its Autopilot system activated at the time of the wreck.

A special crash investigation team was sent for the May 12 incident on Coast Highway, the National Highway Traffic Safety Administration said Wednesday.

In that crash, Newport Beach police were called around 12:45 a.m. to the 3000 block of Coast Highway, where they found a 2022 Tesla Model S sedan had crashed into a curb and hit construction equipment.

Three people were found dead in the Tesla; they were identified last week as Crystal McCallum, 34, of Texas; Andrew James Chaves, 32, of Arizona; and Wayne Walter Swanson Jr., 40, of Newport Beach, according to the Orange County Sheriff’s Department.

Three construction workers suffered injuries that were not life-threatening, police said, adding that the department’s Major Accident Investigation Team had been brought in.

Tesla, which has disbanded its media relations department, did not respond Wednesday to a request for comment from The Times about NHTSA’s investigation into the Orange County crash.

The federal investigation is part of the agency’s broader probe into crashes involving advanced driver-assist systems such as Tesla’s Autopilot. Investigators have been sent to 34 crashes since 2016 in which the systems were either in use or suspected of operating; 28 of those involved Teslas, according to a NHTSA document released Wednesday.

In those 34 crashes, 15 people were killed and at least 15 others were injured, and all but one of the deaths occurred in crashes involving Teslas, according to the document.
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【日本語訳】
 連邦政府は3人が死亡したニューポートビーチの事故でテスラオートパイロットを調査することになった。
 事故車両の一部がトラックの後ろに積み込まれます。
 5月12日にパシフィックコーストハイウェイでテスラモデルSで3人が死亡した事故の調査中に車両の残骸が収集されました。今週、国道交通安全局は、テスラにオートパイロットシステムがあるかどうかを調査するチームを派遣したと発表しました。 on。(ドンリーチ/タイムズコミュニティニュース)

GREGORYYEESTAFFライターによる
2022年5月18日午後8時34分PT更新
 連邦当局は、先週ニューポートビーチで3人が死亡、3人が負傷した事故に巻き込まれたテスラが、事故時にオートパイロットシステムを作動させたかどうかを調査しています。

 国道交通安全局によると、5月12日のコーストハイウェイでの事件のために特別な衝突調査チームが派遣された。

 この衝突事故は、ニューポートビーチ警察は午前12時45分頃、コーストハイウェイの3000ブロックに呼ばれ、そこで彼らは2022年のテスラモデルSセダンが縁石に衝突して建設機械に衝突したことを見た。

 テスラで3人が死亡しているのが発見された。彼らは先週、テキサス州のクリスタルマッカラム(34歳)として特定されました。アリゾナ州のアンドリュー・ジェームズ・チャベス、32歳。オレンジ郡保安局によると、ニューポートビーチのウェインウォルタースワンソンジュニア、40歳。

 警察によると、建設作業員3人が生命を生命に別状ない負傷したとのことで、同省の大事故調査チームが派遣されたと付け加えた。

 メディア関係部門を解散させたテスラは、オレンジカウンティの事故に関するNHTSAの調査について、タイムズからのコメントの要求に水曜日には応えなかった。

 連邦捜査は、テスラのオートパイロットなどの先進運転支援システムが関与するクラッシュに対する当局の広範な調査の一となる。 2016年以降、34件のクラッシュがあり、運転支援機能が採用されているが、その動作が疑われている。水曜日に発表されたNHTSA文書によると、その内の28人がテスラ車に関係していた。

 文書によると、これらの34のクラッシュで、15人が死亡し、少なくとも15人が負傷し、1人を除くすべての死者がテスラを巻き込んだ事故であった。
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#ASV事故


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