私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

自然のベアリング探索のこと

2019-05-16 | 沼津そして伊豆周辺
 昨日(5/15)のこと、伊東市城ヶ崎海岸にポットホールと呼ばれる、大自然が数万年もの月日を要して作り出したという岩のボールを探しに訪れてみた。この様なボールや穴はポットホールと呼ばれるらしいが、大自然の力は奇妙なものを作り出すから面白い。残念ながら、目的のポットホールは波が強くて探し当てられなかったのだが、Netに掲載した写真を載せておく。また、城ヶ崎海岸の奇景は、伊東市伊豆高原にある大室山の大噴火と溶岩流の流出で形作られたのだが、その様子が直ちに判るある書籍(伊豆の大地の物語・小山雅人著)の写真を掲載しておく。

 さて、本論だが、こんな球に感心を持つのも、クルマや各種機械に使用され、なくてはならぬ基本要素としてベアリング(転がり軸受け)がある。このベアリングだが、世界シェアは別添写真のとおりとなっており、1位:SKF(スイス)、2位:シェフラー(独)、3および4位に日本精工とNTNとなっている。しかし、JTEKT(ジェイテクト)として豊田工機と光洋精工が合併している企業とか、不二越(NACHiブランド)までを合計加算すれば、間違いなく日本が世界トップに位置するのは間違いないだろう。

 この転がり軸受けたるベアリングの鋼球は極めて高精度な真円度に作られており、何らメッキ処理している訳ではないが新品では鏡のように反射する表面精度を持っている。この高精度な鋼球をどうやって生産しているのか解説したYoutube動画を見つけたので参考までに紹介してみる。
 この転がり軸受けたるベアリングの鋼球は極めて高精度な真円度に作られており、何らメッキ処理している訳ではないが新品では鏡のように反射する表面精度を持っている。この高精度な鋼球をどうやって生産しているのか解説したYoutube動画を見つけたので参考までに紹介してみる。

THE MAKING(314)鋼球ができるまで
https://www.youtube.com/watch?v=Xn07ZJhIbM4

 車両のトラブルとか分解において、ベアリングの鋼球の真円度の不良を要因とする事象は数多い。例えばホイールベアリングで、速度を上げるに従ってタイヤのパターンノイズに類似した「ゴー」という異音が出る場合はよくある。また、昨今ではステアリングギヤの多くがラック&ピニオンになってしまい、ボール循環式のギヤボックスが減ってしまったが、往時は転蛇の途上で「カク」と引っかかる症状など時々経験したものだ。これらは、何れも高精度鋼球の表面に打痕を生じるなど(主に事故などによる衝撃が原因だろう)から生じているのだと思う。また、大型トラックやバスなどの50万km以上走行しているテーパーローラーベアリングを観察すると、ローラー表面やこれを受けるレース表面に剥離だとかまでは生じていないものの、つやつやの鏡の様な表面でなく、やや鈍いつや消し状態の表面で、表面粗さがやや落ちていることを現認することはままあることだ。







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