日産、スバルの自動車完成検査を正規の検査員以外で行っていたという不正問題だが、どんな甘い処分が下されるのかと想像していたら、既に処分は今年3月時点で下されていた。その処分内容は、単なる「業務改善指示」だけだ。しかも、道路運送車両法に基づく、刑事告発もせぬまま、過料(罰金)を適用する様に地裁に通知しただけだということだ。過去にリコールの一大旋風を引き起こし、その醜態ぶりを映画にまでされている三菱自動車なんか、「厳重注意」だけの処分だった。近年の燃費虚偽データの提出も、同じく「厳重注意」で済まされている。一般、整備工場においては、事実上の企業存続の去就を決めるべき処分が行われる実態と比べると、不公平感を思うのは私だけだろうか。
さて、この2社の不正検査問題について、国交省では他メーカーにも自主検査の報告を求めた。その結果、スズキ、マツダ、ヤマハで不正があったと申告を受けたと報じられている。詳しい不正内容は判らないが、報道によると排出ガスと燃費の検査における抜き取り検査におけるものの様だ。この排ガス試験だが、JC08モードという試験走行パターンで約20分(正確には秒単位で速度が指示され0秒から1204秒までの試験モード)の運転を台上(ダイナモメーター)で行う。
このJC08モードテストだが、想像するに試験者運転者の右足操作(スロットル)には相当な熟練を要するだろう。モード速度を超える加速度(アクセルの踏み過ぎ)は、排ガスと燃費を悪化をもたらす。つまり、型式認定に関わる専任担当者のたゆまざる訓練において、JC08モード運転をまっとうし、最小の排ガスと燃料消費を生み出せるということである。各プラントに存するちょっと訓練した程度の担当者が行えば、排ガスや燃費が型式認定の認定値を乖離するは、もさもあり得るところと思うところだ。
なお、エンジン制御(つまりエンジンECU)としても、JC08モード達成を第一義に睨んでプログラミングされている。具体的には、必要以上にスロットル開度を早めた場合、恣意的に電制スロットルを開かないという様なことまでが行われていると想像する。このことを実走テストしてみると、例えば峠道で減速して、ターンインしてスロットル全開するという局面において、1秒~という無反応な状態が生み出されるのだ。これは、該当車固有の問題化ではと云う疑問だが、同型車を複数以上で同じ現象が生じるので故障ではない。よく、これだけ不快な現象がクレームにもならず(してもディーラーレベルでは直らないが)、自動車評論家という者達からも指摘をうけぬことは誠に不思議なことだと思うところだ。
さて、この2社の不正検査問題について、国交省では他メーカーにも自主検査の報告を求めた。その結果、スズキ、マツダ、ヤマハで不正があったと申告を受けたと報じられている。詳しい不正内容は判らないが、報道によると排出ガスと燃費の検査における抜き取り検査におけるものの様だ。この排ガス試験だが、JC08モードという試験走行パターンで約20分(正確には秒単位で速度が指示され0秒から1204秒までの試験モード)の運転を台上(ダイナモメーター)で行う。
このJC08モードテストだが、想像するに試験者運転者の右足操作(スロットル)には相当な熟練を要するだろう。モード速度を超える加速度(アクセルの踏み過ぎ)は、排ガスと燃費を悪化をもたらす。つまり、型式認定に関わる専任担当者のたゆまざる訓練において、JC08モード運転をまっとうし、最小の排ガスと燃料消費を生み出せるということである。各プラントに存するちょっと訓練した程度の担当者が行えば、排ガスや燃費が型式認定の認定値を乖離するは、もさもあり得るところと思うところだ。
なお、エンジン制御(つまりエンジンECU)としても、JC08モード達成を第一義に睨んでプログラミングされている。具体的には、必要以上にスロットル開度を早めた場合、恣意的に電制スロットルを開かないという様なことまでが行われていると想像する。このことを実走テストしてみると、例えば峠道で減速して、ターンインしてスロットル全開するという局面において、1秒~という無反応な状態が生み出されるのだ。これは、該当車固有の問題化ではと云う疑問だが、同型車を複数以上で同じ現象が生じるので故障ではない。よく、これだけ不快な現象がクレームにもならず(してもディーラーレベルでは直らないが)、自動車評論家という者達からも指摘をうけぬことは誠に不思議なことだと思うところだ。