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トヨタ bZ4X & スバル ソルテラ、タイヤ脱落の恐れで使用停止を要請

2022-06-24 | コラム
トヨタ bZ4X & スバル ソルテラ、タイヤ脱落の恐れで使用停止を要請
 6/23付けリコールでトヨタの「bZ4X」とスバルの「ソルテラ」について、タイヤの取付ハブボルトが緩む恐れがあるとして、「恒久対策が決まるまで 、使用者に対し使用停止を要請する」というリコールが公示された。つまり、現時点で対策が決まっていないとなると、ハブボルトが緩む原因も判明していないと云うことが想像できる。

 リコール公示内容を見ると、不具合件数および事故はゼロで、何処で緩むのが判明したのか不明だが、原因が判らぬままリコールせぬまま推移すると、大きな事故でも起きたら大事になるとのことで、こういうリコールに踏み切ったと思える。

 ボルトの緩みとして一番あり得るのはトルク不足が一番であろうが、それなら製造工程のタイヤ&ホイールセットの締め付け機のプリセット値とか動作の不良が想定できるが、それなら速やかにその様なリコールが出されるだろう。

 となると、ハブ面とかホイールの当たり面の仕上げ精度とかボルトの張力にバラツキが過大に出ているのか、その辺りだと想像できるが、リコール対策が決まるまで使用を止めてくれというリコールは珍しい。こういうリコールを出すと、特に商用などで使用している場合、車両を使えなかった損害が出ることや、代車を用意しろという問題も出て来るだろう。

 しかも、この「bZ4X」はディーラーを通さず、キンタというトヨタのサブスク企業でのサブスク販売だから、ディーラーに聞いても訳が判らんないし、責任もないのだが、恒久対策が決まればディーラーで行うことにはなるだろう。

 今次のリコールを見て思うのは、トヨタにとって盟友たる日野自が型式指定取消という前代未聞の処分を受けており、今回のとりあえず使用停止を呼びかけるリコールも、メーカーとして最善を尽くしていないと、型式指定でも取り消しされたらえらいことだという思いもあるのかもしれない。

 しかし、このところトヨタは、レクサスRXの溶接脱漏に気付かず出荷とか、なかなかあり得ない様なリコールを出している。何がその根底にあるのだろうか。



【参考ブログ】
トヨタリコール溶接漏れは何故生じたのか
2022-04-14 | 問題提起
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/7862ef2bb9e9c378e3ab482d4a65927d


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トヨタ bZ4X & スバル ソルテラ、使用停止を要請…タイヤ脱落のおそれ
レスポンス 2022年6月23日(木)17時15分
 トヨタ自動車は6月23日、トヨタ『bZ4X』およびスバル『ソルテラ』について、タイヤが脱落するおそれがあるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出て、利用者に当面の間の使用停止を呼びかけた。対象となるのは2022年3月2日~6月2日に製造された204台。

 不具合箇所はタイヤを取付けるハブボルト。急旋回や急制動の繰返し等でボルトが緩む可能性がある。そのため、そのままの状態で走行を続けると、異音が発生し、最悪の場合、タイヤが脱落するおそれがある。

 改善措置として、全車両、当面の措置として、使用者に対し使用停止を要請し、対策が決定次第、恒久対策を実施する。


#トヨタ 使用中止のリコール #bZ4x #ソルテラ #ハブボルト緩み


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