モノコック構造とは、応力外皮構造のことで、卵の殻の様に内部に骨格を持たず、応力を外皮で負担する構造のことです。ですから、クルマのように開口部が多い製品は、純粋なモノコック構造とはなり得ない訳ですが、フレーム(車台骨格)とボデーが一体の構造として、便宜上モノコックと云われているのでしょう。?
モノコック構造に近い工業製品としては、潜水艦や航空機なのだと云われています。写真は、ホンダが現在開発中の小型ジェット機の試作原型機のドア開口部です。この機体はカーボンモノコック(ウェットカーボン?)らしいのですが、驚いたのはドア周辺に7カ所も設けられたロック機構です。クルマの場合は、ロック機構は多くは1カ所で、希に2カ所のクルマがある程度です。
これだけ多くロック機構を要しているのは、気密のためもあるのでしょが、機体本体と一体化させ、応力外皮構造として、機体全体の強度を確保するのが目的なのだと考えられます。