町の変容

　ちょっと前のニュースで、アキバ（秋葉原）のＴ・ＺＯＮＥが閉店するとのことを知りました。このところ１０年近くアキバへ立ち寄る機会もありませんが、アキバの電気店は一方的な下降線で衰退し続けていることは都度聞こえ、今や電気の町でなくオタクの町に変容している様子として耳にしています。
　しかし、約１５年～２０年前のアキバには、帰社時や休日に、よく立ち寄った思い出深い馴染みある町でした。そう、今考えるとＰＣがＷｉｎｄｏｗｓに移行（MS-DOS→Windows95）頃までが、私のアキバ通いが続いた時期だったと思いだされます。そして、当時、今回閉店がアナウンスされたＴ・ＺＯＮＥが開店したことも思いだされます。
　でも、過密都市東京は地方とは違うなと思います。アキバの電気店が衰亡しても、即座に新たなジャンルの店が出店し、町の賑わいは衰えることなく繁栄が続いているからです。その点、地方の町は昔賑わった繁華街が、今やシャッター通りとなっているところが多く、悲惨なものを感じざるを得ません。
　この理由は、さまざまあるのでしょうが、一つの現象として中小零細の小売り店が陶太激減してしまったこともあろうかと思います。確かに昔に比べ、モノは安くなり人々はその恩恵も受けているのですが、なんだかなあという無情を感じざるを得ません。