高浜原発が自動停止したに思う
福井県高浜町にある関西電力高浜原発が自動停止したという報があるが、現状で危険があるとかの話しではあるが、意図しない原因が明確でない停止というところが気に掛かる。
そもそも、原発の寿命は40年までと決められているが、記事の内容から25年に運転開始から40年になると記しているから、現在運転開始から38年の原発であることが判る。この原発寿命40年についての既存規定は、現在岸田政権は唐突に60年超もあり得るとまでとんでもないことを云い出しており、防衛費(軍事費)大幅増と共に、実に憂慮すべき事態だと思っているところだ。
それでは、一般の建物とか大構築物とか機械で、その寿命が法令で決められているということは、例えば高圧容器(ボンベ)は製造後15年とかあるが、あまり聞かないのだが原発は何故その様な規定を作ったのだろうか。
それは、原子力という機構が極めて危険があり、万一にも事故が起こったら取り返しのつかない事態になることがあるのだろう。その中で、原子炉の中心となる核燃料を収納した原子炉圧力容器は鋼製だが、これには先の高圧容器としてのボンベもそうだが、絶えず圧力の上下変動負荷を受けたり、腐食より強度劣化も考えられることがあるのだが、原子炉の場合、中性子脆化という問題が避けて通れない問題としてあることが認識されているからだろう。
つまり、身近な事例として経験されるのは、樹脂とか塗装の劣化は、主に紫外線とか寒暖の温度変化の繰り返しによる劣化とか強度低下があるが、放射線の範囲である中性子を受けるもしくは透過することで、金属の強度とか性能が劣化することが科学的に認識されているからに違いないからに違いまい。
この鋼の中性子劣化を監視するため、原子炉圧力容器内には、同じ鋼成分のテストピースが配置されており、定期点検件などでそのテストピースを試験機などで強度分析しつつ、劣化度合いを検査するという処置が行われているということを読み知る。
しかし、東電福島1原発で壊滅的な事故が生じたのだが、裁判などで津波の危険性が予知できたかどうかを最終的な有無責の論点にしていると云うのだが、ある意味工学的に考えれば滑稽な帰着ではないかと思えてしまう。つまり、事故原因が全電源喪失とか、津波とか、配管破断、などさまざまにあると想定できるのだが、最悪の冷却不能という事態が起きた時をあり得ない事故として、その対応訓練とか、影響がおよぶと科学的に想定できる住民の避難計画や防御手段を一切考慮していなかったと云うのだから恐れいる話しだ。
まあ、現実論として、そこまで考慮に入れると、あまりに想定被害が拡大し過ぎて、到底原子力発電所など作れないという話しに帰着することになってしまうのだろう。しかし、それでも、そこまでの住民避難計画までには至らなくとも、全電源喪失する事態に備えた対応訓練くらいは当然していてしかるべきだったろう。それを、あり得ない事態だとして、その様な訓練もせず、その様な場合に備えた電源車などの用意もなく、いざ電源車をなんとか調達したら、接続プラグが合わないから給電できなかったとは、マジな話しかと思える。これで、裁判判決が無罪とは、到底納得できないと云うのが私の思いだ。
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40年運転の高浜原発で自動停止 地元・福井県は「しっかりした深掘り調査で原因究明を」
関西テレビ 1/30(月) 18:46配信
福井県高浜町にある関西電力高浜原発4号機が30日、自動停止しました。地元・福井県が会見を開いています。
福井県と関西電力によると、高浜原発4号機で午後3時21分、4つの検出器のうち少なくとも2つで中性子の値が低下したことを示す警報が鳴り、原子炉が自動停止しました。
原子炉内の冷却機能は正常で、周辺で放射線量を測定するモニタリングポストの値に異常はなく、放射性物質が漏れるなど周辺への影響は観測されていないということです。関西電力が原因を調査しています。
高浜原発の自動停止を受けて、地元・福井県の原子力安全対策課が会見を開き、「(通常は)運転中には中性子はもっと出る。検出器4つのうち2つ以上が反応すると自動停止する。復旧の見込みは現状では分からないが、原因調査をするので、明日立ち上がるとかの話ではない」と話しました。
高浜原発は去年11月に運転を再開していて、2025年で運転開始から40年となりますが、関西電力はさらに20年延長することを国に申請する方針です。
福井県原子力安全対策課は、会見で高浜原発の運転が40年続いていることと今回のトラブルについて問われると、「経年劣化事象ではないと考えているが、関西電力には、しっかりした深掘り調査で原因究明をしてほしい」と述べました。
福井県高浜町にある関西電力高浜原発が自動停止したという報があるが、現状で危険があるとかの話しではあるが、意図しない原因が明確でない停止というところが気に掛かる。
そもそも、原発の寿命は40年までと決められているが、記事の内容から25年に運転開始から40年になると記しているから、現在運転開始から38年の原発であることが判る。この原発寿命40年についての既存規定は、現在岸田政権は唐突に60年超もあり得るとまでとんでもないことを云い出しており、防衛費(軍事費)大幅増と共に、実に憂慮すべき事態だと思っているところだ。
それでは、一般の建物とか大構築物とか機械で、その寿命が法令で決められているということは、例えば高圧容器(ボンベ)は製造後15年とかあるが、あまり聞かないのだが原発は何故その様な規定を作ったのだろうか。
それは、原子力という機構が極めて危険があり、万一にも事故が起こったら取り返しのつかない事態になることがあるのだろう。その中で、原子炉の中心となる核燃料を収納した原子炉圧力容器は鋼製だが、これには先の高圧容器としてのボンベもそうだが、絶えず圧力の上下変動負荷を受けたり、腐食より強度劣化も考えられることがあるのだが、原子炉の場合、中性子脆化という問題が避けて通れない問題としてあることが認識されているからだろう。
つまり、身近な事例として経験されるのは、樹脂とか塗装の劣化は、主に紫外線とか寒暖の温度変化の繰り返しによる劣化とか強度低下があるが、放射線の範囲である中性子を受けるもしくは透過することで、金属の強度とか性能が劣化することが科学的に認識されているからに違いないからに違いまい。
この鋼の中性子劣化を監視するため、原子炉圧力容器内には、同じ鋼成分のテストピースが配置されており、定期点検件などでそのテストピースを試験機などで強度分析しつつ、劣化度合いを検査するという処置が行われているということを読み知る。
しかし、東電福島1原発で壊滅的な事故が生じたのだが、裁判などで津波の危険性が予知できたかどうかを最終的な有無責の論点にしていると云うのだが、ある意味工学的に考えれば滑稽な帰着ではないかと思えてしまう。つまり、事故原因が全電源喪失とか、津波とか、配管破断、などさまざまにあると想定できるのだが、最悪の冷却不能という事態が起きた時をあり得ない事故として、その対応訓練とか、影響がおよぶと科学的に想定できる住民の避難計画や防御手段を一切考慮していなかったと云うのだから恐れいる話しだ。
まあ、現実論として、そこまで考慮に入れると、あまりに想定被害が拡大し過ぎて、到底原子力発電所など作れないという話しに帰着することになってしまうのだろう。しかし、それでも、そこまでの住民避難計画までには至らなくとも、全電源喪失する事態に備えた対応訓練くらいは当然していてしかるべきだったろう。それを、あり得ない事態だとして、その様な訓練もせず、その様な場合に備えた電源車などの用意もなく、いざ電源車をなんとか調達したら、接続プラグが合わないから給電できなかったとは、マジな話しかと思える。これで、裁判判決が無罪とは、到底納得できないと云うのが私の思いだ。
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40年運転の高浜原発で自動停止 地元・福井県は「しっかりした深掘り調査で原因究明を」
関西テレビ 1/30(月) 18:46配信
福井県高浜町にある関西電力高浜原発4号機が30日、自動停止しました。地元・福井県が会見を開いています。
福井県と関西電力によると、高浜原発4号機で午後3時21分、4つの検出器のうち少なくとも2つで中性子の値が低下したことを示す警報が鳴り、原子炉が自動停止しました。
原子炉内の冷却機能は正常で、周辺で放射線量を測定するモニタリングポストの値に異常はなく、放射性物質が漏れるなど周辺への影響は観測されていないということです。関西電力が原因を調査しています。
高浜原発の自動停止を受けて、地元・福井県の原子力安全対策課が会見を開き、「(通常は)運転中には中性子はもっと出る。検出器4つのうち2つ以上が反応すると自動停止する。復旧の見込みは現状では分からないが、原因調査をするので、明日立ち上がるとかの話ではない」と話しました。
高浜原発は去年11月に運転を再開していて、2025年で運転開始から40年となりますが、関西電力はさらに20年延長することを国に申請する方針です。
福井県原子力安全対策課は、会見で高浜原発の運転が40年続いていることと今回のトラブルについて問われると、「経年劣化事象ではないと考えているが、関西電力には、しっかりした深掘り調査で原因究明をしてほしい」と述べました。