私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

日本を見捨てたクルマの開発

2008-07-31 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険

 昨今、日本のクルマメーカーでは、自国のニーズを最優先にしていない設計のクルマが多くなっている様にも感じられます。これも今や我が国の総生産台数の半数以上が輸出され、現地生産車までを含めれば圧倒的となる海外市場を車両開発の前提とせざるを得ないからでしょう。特に近年、1ボックスやSUVの市場を奪われることとなったセダンやHBにおいて、この様な現象が顕著になっている様に感じられます。

 例えば、1500ccクラスのセダンやHBにおいて、何故に車幅が1.7mを超える3ナンバーボデーとするのかということです。3ナンバーと云っても、現在はエンジン排気量で税額は決められますから、その面でのデメリットはありませんが、この様な大きなボデーに不都合を感じるユーザーも居ると感じます。これも、日本市場においてこのクラスの絶対市場が縮小し、販売台数の絶対量が見込めないためからでしょう。特に、トヨタの様な大メーカーはともかく、その他メーカーではプラットホーム数を限定し製造原価を圧縮するためには止むを得ないこととも感じられます。しかし、そのことが、そのクルマの売れ行きを、益々悪化させているのではないのかとも感じられることは残念なことでもあります。

 具体的な車種として、シビックやオーリス等がありますが、これらは欧州で云うとことのCセグメントカーとなりますが、欧州でのゴルフやプジョー307、308辺りに対抗したスペックとするには、車幅1.7mを超えたものとなってしまうのでしょう。




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