米国のビックスリーの帰趨が、連日報じられています。
これについて、私は幾ら資本注入したって、僅かな期間の延命処置に過ぎないのであって、特にGMへの資本注入は無駄以外の何物でもないことだと感じています。
GMで働く労働者や関連サプライヤー(含む日本メーカー)には気の毒ですが、これも資本主義としての市場陶太がなせる必然のことであると感じています。
思い起こせば、1970年代の石油ショック以来、抜本的な構造改革への努力を怠り、改善を先送りして経過して来た企業の宿命なのであって、「今更なに云っているんだ」というのが私の実感なのです。
例え、GM等が潰れたりして、北米のクルマメーカーがなくなろうとも、北米のクルマの市場がなくなる訳でもないでしょう。若干のタイムラグはあるにしても、他国メーカーがさらに進出して、労働者の仕事は回復するはずです。
北米メーカーによるクルマの生産は、英国と同様になくなったって、問題なんか生じやしません。航空機やロケットやウェポン関連等、もっと高付加価値のメーカーがまだまだ沢山あり、それによって国力を維持することができるのが、北米の生きる道なのだと思います。
しかし、問題なのは、こんな「沈み行く泥船」たる北米に、真っ先に追従する(せざるを得ない)我が国の体制なのだと思います。
追記
リーマンやAIG発の金融関連の影響に怯えるのが、現状の我が国なのでしょう。銀行だけでなく証券会社や生・損保会社にも、間違いなく影響が出て来るのでしょう。
何れにしても損保で云えば、コンバインドレシオ(損害率+事業費)で100%を超える様な損保が生き残る価値は、まったくないのでしょう。従って、損保の再編は起こらざるを得ないと確信します。でも、それなりに価値を有した者に取っては、全然心配する必要のないことであると感じています。