私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

炎上から発展するデタラメ

2019-02-07 | コラム
 炎上とは一般にツイッターとかフェイスブックなどのSNSにおいて、書き込みが急増するお祭り現象のことを指すのはご存じの通りです。ただし、必ずしもSNSなどの電子匿名環境でなくても、マスコミなどの報道を切っ掛けに、同じ話題を繰り返し各種マスコミが連日繰り返し報道し続け、誘導された民衆が引きずられつつ、個別発言を繰り返しお祭り状態となるのも同様なのでしょう。

 最近のマスコミ誘導に端を発する炎上報道にも幾つもありますが、東名高速あおり運転石橋某悪とか韓国のFCレーダー照射などが思い当たります。たしかしにこれら現象は一般大衆の関心をを呼ぶ訳ですが、真実を極めたいなんていう報道の根幹精神など欠片もなく、単に視聴率が取れるからというので、お笑いタレントなど到底専門家でも何でもない者を連れてきて、勝手な論評をして笑いながら勝手なことをしゃべらせて祭りを盛り上げるのです。これは、地上波の大手マスコミや大新聞の話しですが、YoutubeなどのNETメディアでも、大多数がこの状態です。しかし、NETメディアの良点は、これらゴミ番組み紛れて、冷静にことの真実を知らしめる情報があることは、大手マスコミの地上波や新聞などが選択の自由がないのとは異なる良点だろうと感じます。

 ここで、先に上げた東名高速あおり運転石橋某悪という問題を改めて見つめ直して論評してみたいと思います。

 事故(事件)は。2017年6月5日21時35分頃、東名高速下り線足柄上郡大井町(35 20′26″N,139°11′24.2″E)で生じたとされます。事故は同地の追い越し車線において、石橋某のクルマが前でその後方に被害者とされる夫婦と子供4名が乗車したワゴン車(ハイエース)が停車し、石橋某と被害者夫婦は車外に出ていたところへ、後方から追い越し車線を走行してきた大型トラックが止まりきれずに追突し、被害車両の夫婦が死亡したというものです。

 報道内容からは、石橋某は被害車両の先方に廻り込み減速し停車させようとする行為を繰り返し、最終的に追い越し車線で止まることになったとありますが、何故に路肩でなく追い越し車線で被害者は止まって、しかも車両から降りたのだろうかという疑問が湧くのです。事故直後の報道での記憶ですが、被害者夫婦の旦那は、清水市内の修理工場へ勤務する整備士だと云うことです。高速道路の走行レーンに停止することが、如何に危険なことかは冷静な状態なら判っていたと思えます。それが、石橋棒が無理矢理引きずり下ろしたのでもなく、自ら対決を決意しつつ降車したと感じるのは私の過大な想像でしょうか。正常な精神状態なら、例え停止したとしても、路側で停止行い、石橋某と対決すべきであったろうと思えるのです。

 本件の石橋某を擁護しようという思いは到底ありませんが、事件を裁いた橫浜地裁の1審判決は石橋某に懲役18年を言い渡しています。一方、これが本当に解せないことですが、追い越し車線を走ってきて直接的に2名を死亡させた大型トラックの運転手は、橫浜地検では起訴猶予としているとこのことです。いかな予見しがたい高速道路追い越し車線での停車であったとしても、事故現場は非常に緩やかな曲線であり見通しも良く、高速走行(90km/h)と云えども、相当な前方不注意があったと判断するのが普通だろうと思います。現実に、前方での自損事故や別事故で停止しているところへ、後方から橋って来た車両が衝突する事故は、幾らもあるのですが、後方車両の責任をなしとした事例は少ないだろうというのが私の今まで知る事故の責任をとしての考え方です。もしも、石橋憎しという炎上祭りが、橫浜地検の起訴猶予に何らかの影響を与えたとしたら、石橋や被害者夫婦以上に冷静さを欠いた判断の様に思われてしまいます。


何もかもあおり運転か?
https://blogs.yahoo.co.jp/wiseman410/35861746.html

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