私の思いと技術的覚え書き

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右ハンドルと左ハンドルを思う

2009-01-18 | 車両修理関連

 我が国では道交法において左側通行が決められ、クルマのハンドル位置は右側に設定されています。しかし、世界を眺めると、イギリスとその植民地等で影響を受けた国のみが、左側通行の右ハンドルですが、その他の多くの諸国では、右側通行で左ハンドルの国が大勢を占める様です。

 かつて、我が国においても輸入車がステータスシンボルの一つとして思われていた頃は、乗り難いのを我慢して左ハンドル仕様車を好んで乗る人達が居たものです。また、中古車としての市場相場も左ハンドルの方が高いなんてこともあったものです。

 しかし、左側通行を前提として我が国で使用する限り、やはり右ハンドル車の方が使い勝手は良いと思います。そんなユーザー趣向に適うべく、スーパーカー等特別なクルマを除いては、輸入車でも日本仕様車としての右ハンドル車が主流となって来たのだろうと思います。

 ところで、この様な本来は左ハンドル前提のオリジナル設計車を、日本仕様車として右ハンドルにした車の中に、エンジニアリング的にちょっと手抜きだと思う輸入車が一部に見られます。具体的な車名は控えておきますが、例えばブレーキマスターシリンダーが左側に設置されたままで、右側運転席のペダルとの間をリンクで連結しているクルマがあります。また、前面ガラスのワイパーは2本のブレードが動くクルマがほとんどですが、運転席側である右側ブレードのピボットが中央付近にあるという、左ハンドル車の設計のままという輸入車を見ることもあります。

 この辺りの、エンジニアリングの仕様変更がしっかりなされていさえすれば、本来の左ハンドル仕様の輸入車を右ハンドルに変更されても、日本車と遜色なく楽しめるものだと思っているのです。




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