今年の中頃、プリウスが新型にフルモデルチェンジするそうですが、旧型も併売するのだそうです。近々登場するホンダの戦略的ハイブリッド車であるインサイトが200万円を切る価格設定を行うことが喧伝されており、その価格差への影響を怖れたトヨタは、プリウスの新旧併売を決めたのだろうと想像します。
まあ、プリウスのフルモデルチェンジですが、フルモデルと云っても、所詮はプラットフォームはそのままのマイナーチェンジ+α=価格アップというものだとも想像されてしまいます。
現在のクルマの製造ラインにおいては、基本同一プラットフォームのクルマの複数車種を同一ラインで流す含流生産は至極当たり前に行われていることですから、新旧型を継続生産することに、それ程大きな問題を生じることもないのでしょう。
そんな中思うのですが、デザイン的な新しい形を提案し、新たなユーザーの購買意欲を生み出すことを否定するものではありませんが、ボデーデザインつまりボデー本体はそのままに、燃費性能等の機能だけを向上させるマイナーチェンジを行うのも一つの方法だと思ってしまうのです。
現在のクルマは、衝突安全性能をあまり無視は出来ませんが、ユーザーによっては価値を認めがたい装備なんかも多い訳であった、装備を大幅に簡略化した、ビジネスモデルみたいなグレードを設けるべきだと感じてしまいます。
もう一つ、ハイブリッド車と云うのは、コンピューターカーでもある訳です。一説によると、CPUにICに基本となるシリコンウェハの大きさ15cmに対し、カローラクラスでは0.2程度ですが、プリウスでは1.0に近いと聞きます。そんなコンピューターを多用し、それをを制御しているソフトウェアも日進月歩してい現状にあるはずです。
当然、ソフトウェア的な欠陥については、リコール制度により対応がなされる訳です。しかし、そんな欠陥でなく、ソフトウェアの制御の改善のみによって、より諸性能を向上させることができる様にも想像されてしまいます。当然、ハードウェアと合わせた改善でなければ、制限されたものだろうと思いますが、ある程度は改善の余地がある様に思いますが、メーカーとしては、利益に結び付かない話ですし、不熱心な問題となってしまうのでしょう。