私の思いと技術的覚え書き

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ミツオカ「卑弥呼」のこと

2008-12-07 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険

 光岡自動車が新型車「卑弥呼」を発表しましたので、感じるところを若干記してみます。Himiko
 この光岡自動車(富山市)ですが、過去からビュートやガリュー等のちょっと見たことある昔風なモデファイ車を造り続けているメーカーさんです。どうやら、当初は町の板金塗装工場さんであった様に聞いていますが、場所が近ければ訪問させて工場見学させてもらいたいものと思う会社です。

 大体、ここのモデファイ車は、車両の前後を構成する外板パネルを交換して作るという手法が多いのですが、中には「オロチ」(大蛇)なんていう 、全くのオリジナルな車体を持ったモデルも開発しています。これら光岡自動車のラインナップの中でも、ビュートは過去の旧型マーチベース時代から、現行型マーチへと継続して生産されていますが、なかなかクラシカルで愛らしい雰囲気で、好ましいモデファイ車と感じています。

 さて、今回の「卑弥呼」ですが、写真を見て直ぐ判る通りマツダ・ロードスターをベースにしたものです。但し、アウターパネルの交換だけでなく、ホイールベースを700mmも延長させているそうです。ちょっと目にも、いくら何でもロングノーズ過ぎると感じないでもないのですが、全体のデザインバランスやインパクトから、そこまでのホイールベース延長が行われたのでしょう。

 オリジナルのロードスターと若干スペックを比べて見ましたが、ホイールベースは700mm伸ばされていますが、フロントオーバーハングが小さくデザインされた結果、全長は500mmアップ程度です。車重が180kg程度増加していますが、多分この内の8割方はフロント側で増加しているのだろうと想像されます。ホイールベースの延長は、相当な程度のフロント骨格の補強が必要になっていると思われるからです。

 ここまでの車体のディメンション(次元)が異なって来ると、操安性や加減速性能、燃費等、オリジナルモデルよりも悪化する余地が相当ありそうとも感じられます。しかし、このクルマはスポーツを味わうのでなく雰囲気を味わうものでしょうから、これも良しとすべきでしょう。




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