私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

廃墟に思う

2008-07-17 | コラム
 廃墟というものに何故か惹かれると云った思いを持つ方 も多いと感じます。廃墟と云っても、古代遺跡や産業遺産と云うべきものから、名も知れない工場やホテル等の施設や一般家屋等がありますが、私には何れにも哀愁とも云うべき思いと魅力を感じさせてくれます。そんな廃墟のことは、インターネットで廃墟マニアと云うべき方々のページも時々興味深く見たりしていますが、あそこまで危険を冒し進入したり、藪を分け入り探索する様な情熱まではありません。しかし、遙かな過去から比較的最近まで人々が活動し生活し、時間を止めた姿としての廃墟には、ロマンを感じさせてくれるものです。

 さて、掲載写真は3年程前に私が愛知県三河地方を活動範囲としていた頃に写したもので、設楽(したら)町田口という地に残された駅舎跡です。この田口線というローカル路線は昭和4年に開業し昭和43年に廃線となったそうですが、山中に朽ち果てながら残る駅舎には、かつて人々が喜び勇んで旅立ったり、悲しみに暮れて帰着したりと数々の出来事があったことを想像させてくれます。

追記
 この田口線ですが、JR飯田線の本長篠駅から設楽町田口までを結んでいた私鉄路線です。路線跡には数々の遺跡となる高架橋跡やトンネルが残されていますし、これら古いトンネルを通る路線跡をクルマで走行することもできる等興味の尽きない廃線跡です。また、設楽町には、当時の車両も保存されています。




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