見積とは、ある作業について、その修理の概要や費用を依頼者に示すと共に、買うか買わぬか(修理の可否)を問うために行われる商行為の一つであろう。
しかし、長年多くのボデーリペアやメカニカル作業に触れ合って来て思うのは、コンピューターの発達と共に、あたかも誰でも見積ができるといううたい文句があるが、笑止千万なことだと思っている。そもそも見積とは、その損傷車なりを観察し、大まかにはどの様な作業が行われ、どの様な工具を使用し、およそどの程度の時間を要するのか推察することであろう。つまり見積者の頭の中には、即座に修理途上のイメージが浮かんで来るものなのだ。昨今、AI(人工知能)などと呼び、過去の累積データや、最適解の類推にができる様になってきつつあるが、見積ソフトでここまでの機能をもったものはないし、千差万別の損傷に対応できるものは、なかなか難しいであろう。
ところで、ボデーリペアにおいて、統計上何らか保険会社が絡む割り合いは7割になると云う。そして、ボデーリペア工場においては、保険会社担当者の提示する見積を叩き台として、それに色を付けることで修理費を決定することが多い様だ。工場側には、保険会社の見積の方が脱漏も少なく、過剰な取替部品を含み工賃も悪い金額ではないという思いがある様だ。しかし、この考えは大きな問題を内在するものだと思っている。施工工場自らが、独自の考え方に基づき、反復して見積提示を繰り返し、もしも疑問を受ければ、その明確な理由を説明できることが、将来的なユーザーの信頼を得るためにも大事なことだと思うのである。
しかし、長年多くのボデーリペアやメカニカル作業に触れ合って来て思うのは、コンピューターの発達と共に、あたかも誰でも見積ができるといううたい文句があるが、笑止千万なことだと思っている。そもそも見積とは、その損傷車なりを観察し、大まかにはどの様な作業が行われ、どの様な工具を使用し、およそどの程度の時間を要するのか推察することであろう。つまり見積者の頭の中には、即座に修理途上のイメージが浮かんで来るものなのだ。昨今、AI(人工知能)などと呼び、過去の累積データや、最適解の類推にができる様になってきつつあるが、見積ソフトでここまでの機能をもったものはないし、千差万別の損傷に対応できるものは、なかなか難しいであろう。
ところで、ボデーリペアにおいて、統計上何らか保険会社が絡む割り合いは7割になると云う。そして、ボデーリペア工場においては、保険会社担当者の提示する見積を叩き台として、それに色を付けることで修理費を決定することが多い様だ。工場側には、保険会社の見積の方が脱漏も少なく、過剰な取替部品を含み工賃も悪い金額ではないという思いがある様だ。しかし、この考えは大きな問題を内在するものだと思っている。施工工場自らが、独自の考え方に基づき、反復して見積提示を繰り返し、もしも疑問を受ければ、その明確な理由を説明できることが、将来的なユーザーの信頼を得るためにも大事なことだと思うのである。