私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

事故解決のコーディネーター

2010-06-09 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険

 ものごとを調整する役を負った者のことをコーディネーターと云います。私がこの言葉を知ったのは、多分服飾関係のコーディネーターでのことだったと思います。しかし、この言葉を意識する様になったのは、臓器移植における提供者と被提供者の間に存するコーディネーターのことを知ってからだと思い出します。これは、もう十年を遙かに超える以前の話となります。
 ところで、私の良く知るある農業系の会社では、何年か前から物損コーディネーターという役割が設定されました。ところが、この役割はアジャスターではなく、親会社の職員なのでした。私は、先にも記した通り、この遙か以前から、アジャスターとは物損事故のコーディネーターであらねばならぬ念じていましたから、「何を云ってやがるんだ」とは当時マネージャー役も拝命していましたから云いやしませんでしたが、「まったく意味のないことよ」とは思っていました。
 繰り返しになりますが、私はアジャスターとは物損事故におけるコーディネーターたらねばならないと信じています。契約者の意向、相手者の要望、会社の規定(もしくは都合)、これら3者の間に立ち、行司を振る役がアジャスターなのです。そのために、あっちを叩き(主に事故相手者)、こっちを引っ張り(主に契約者)、同意を取り付ける(これは会社)と、活躍せねばならないのです。ですから、アジャスターとは単に知識があれば良いというものではなく、それなりに知性もデリカシー(感性、心配りなど繊細さ)も、根性も必用な職業ではあると思っています。
 ところで、私の良く知る会社のその後ですが、まったく意味のない名前だけの物損コーディネーターが現在でも存在するんでしょうかね。もし、今でもそんなことを続けている様だとすれば、その会社の未来は相当に暗いのではないでしょうか。


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