私の思いと技術的覚え書き

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いまさらFEPの話

2017-11-12 | コラム
 最近は日本語FEP(フロントエンドプロセッサ=PCの前処理=日本語入力システム)なんて言葉も聞かなくなった。ところで、日本語は英数カナの1バイトコードでなく2バイトコードで各文字が決められ、漢字など文字種も圧倒的に多いから、何らかの日本語入力システムは必須の機能だ。WindowsPCだとMS-IMEとかいうのが標準で搭載されているのだが、熟語の変換が最悪で、イラつきつつ非効率な入力作業を強いられる。この関連として、米国製ソフトを単に日本語化した悪類例として、ヘルプ画面の記述だとか出来の悪い翻訳小説も同様なのだが・・・。なお、長文をスマホで入力することは(キーボードが打ち難いから)極少ないが、一行文章の熟語が出なくて、困り果てる。単漢字で出てくれれば良いが、音の違いで狙いの漢字が出ず、適当な違う熟語で変換して、やっと狙いの漢字を見つ出すなんていうことは良くあることだ。

 ここで、当方のPC履歴を若干紹介したいが、時は1980年代後半となるが16ビットPCがオフィスで事務用に導入され出した頃である。未だHDDなし、フロッピーディスク(以下FD)でOSをブーティングして、アプリケーション用FDに入れ替えて使用するというものだ。この時代のOSはMS-DOSというのがディファクトスタンダードだったが、現在の様に広大な画面解像度なんかなかったが、グラフィック処理が単純な(というか無い)分、非力な16ビットMPUでも十分な処理ができた。そして、この時代の代表的なアプリがワープロでは一太郎であり、表計算ではロータス123だったのだ。今や、これらアプリは存在はするのだろうが、風前の灯火の感だ。現代PCはMSの毒牙に占有され、ワード、エクセルなどのバンドルソフトが標準環境とばかりの状況になっているが、ことごとく原作アメリカの翻訳ソフトであり、意味が判り難いとか、日本語に特化しきれていないという、いささか使いづらいという感を持ち続けている。

 さて、FEPの話に戻るが、一太郎やロータス123は、ワードやエクセルに移らざるを得なかったが、FEPだけはATOK(エイトック)を利用し続けていた。しかし、このATOKもバージョン10までで、以後はバージョンアップに意味を見いだせずに、使い続けていたのだが、1年弱前Windows10に無償バージョンアップのギリギリでOSの入れ替えを行ったが、ATOKが使用不能となった。OS付属のFEPで先日まで入力作業を行って来たが、余りの変換効率の悪さに最近ATOK17を利用し始めた。また、これを機会に、スマホ板(アンドロイド)のATOK17も導入した。まだまだ、本格的な入力作業はこれからだが、ATOK10時代までに登録した単語は生き返っているし、使い慣れたFEPはやっぱり良い。

 ついでにアンドロイドスマホのFEPだが、携帯からスマホにして5年位を経るがQWERTY(クアーティー)配列、つまりPCのキーボードと同様のアルファベット配列となったもので、ローマ字変換にて利用している。これも、メーカー(サムソン)のが、各アルファベット枠が小さくて使いづらいとか、「しめじ」とかいう無料アプリを利用してきたが、変換が悪すて辟易していた。そこで、今回価格もリーズナブルな範囲なのでATOKに入れ替えてみた。クラウドシステムでPC用の登録単語は有効となるし、キーボードも大きめで誠に良い。一太郎も売れなくソフトメーカーたるジャストシステムも厳しい経営環境にあるのかもしれないが、頑張って欲しいところだ。

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