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自動運転遙かなりかな

2021-08-28 | 事故と事件
自動運転遙かなりかな
 パラリンピック選手村で、8/26PM2時頃、トヨタが提供している村内巡回バス(e-Palette)が、視聴覚障害のある選手と接触する事故を発生したとのことだ。ことを重く捉えているのだろう、トヨタ章男社長は、謝罪すると共に、当面e-Paletteの運行は中止するとのことだ。パラリンピックは9/4までなので、期間中の復帰はないのではないか。

 今回の事故は、全治14日間(まあ人身事故として出される最小レベルのもの)だが、人身事故として警察も臨場する捜査を行っている様だ。

 トヨタも、社内的にも開発部門の自動運転担当グループも参加して、事故原因の究明を試みることだろう。システムには、およそ総数10程度のカメラやレーダー、その他のセンサーが搭載されており、運行中のカメラ画像も含め、膨大なデータが自動記録される様になっているのだろうと想像する。しかし、何処まで追求できるかとなると、相当に難しさが出てくる様に思える。

 現在の市販車でも、衝突軽減安全ブレーキだとか、自動駐車装置などの、安全もしくは便利装置の装備車は増えつつあるが、一方いわゆるペダルの踏み間違いとか、自動になったがための、運転者の弛緩も事故運転となっている事故が増えつつある様にも感じる。それが、自動運転となると、選手村という限定されたエリアでさえ、この様な事故が生じてしまうというところに、自動運転の難しさを感じてしまう。

 いつの日にか、レベル1相当の完全自動運転車が登場すると云われているが、各家の敷地内での移動とか、そもそも地図データのない場所での移動ができるまでになるのだろうか?





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トヨタ自動車は27日、東京パラリンピックの選手村(東京都中央区)で同社が提供する自動運転バス「eパレット」が接触事故を起こしたと発表した。
The Olympic and Paralympic Village Media Tour
 同社の発表によると、26日午後2時頃に横断歩道を渡っていた視覚障がいのある歩行者にeパレットが接触した。朝日新聞は警視庁関係者を情報源に、eパレットと接触した柔道男子81キロ級の北薗新光選手は頭と両足を打って約2週間のけがを負っており、28日の試合を欠場すると報じた。
 トヨタの豊田章男社長は27日、自社ウェブサイトでのライブ中継で「接触事故により多くの方にご心配をおかけし、大変申し訳ないと思っている」と謝罪した。
 豊田社長によると、丁字路を右折中のeパレットが横断歩道の手前で一時停止をした後、車内にいたオペレーターが安全確認をした上で手動操作で発進した直後に接触事故を起こした。「たぶんスピードで1、2キロ。時間にして1、2秒の間に接触が起こった」という。
 同社広報担当の本間英章氏は、接触事故が発生した際にeパレットがオペレーターによる手動操作から自動運転に切り替わっていたかどうかはまだ分かっていないと話した。
 自動運転技術を巡ってはトヨタなどの自動車メーカーに加え、米IT大手グーグルなどの異業種も巻き込んで開発競争が激化しているものの、完全自動運転の実用化には至っていない。また、人身事故が相次ぎ問題となっている。米ウーバー・テクノロジーズの自動運転車が2018年に死亡事故を起こし、米テスラの自動運転支援システム「オートパイロット」を搭載した車でも事故が発生した。
 レーシングドライバーでもある豊田社長は、自動運転技術は「まだ私の運転レベルには到達していない」とし、「普通の道を普通に走るというのはまだ現実味を帯びていない」と評価。その上で、「パラリンピックという特殊環境の中で目が見えない方もいれば、いろんなところが不自由な方もいる。そこまでの環境に対応できなかったということは言えるのではないか」と述べた。
 トヨタによると、事故を受けてeパレットの運行は全て停止している。事故原因の特定に向け、同社は警察の捜査に協力していくという。
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トヨタ自動車、Autono-MaaS専用EV
「e-Palette(東京2020オリンピック・パラリンピック仕様)」の詳細を公表
2019年10月09日
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/29933339.html

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