私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

事故車修理業の独断としての人物像

2008-11-14 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 またまた、私得意の独断の偏見の意見というか戯言として記してみます。多分、修理業界の人からは怒られてしまうのかもしれませんが、ロクでもないアジャスターの戯言と聞き流して下さい。

 さて、人間の気質等を血液型で判断できるという話がありますが、これは科学的な論拠に乏しいものだと云われています。今回記す内容も、科学的な論拠はまったくないものです。

 本論ですが、事故車修理業に関わる者(主に経営者)を、整備業(以下エンジン屋と記す)、鈑金屋、塗装屋の3区分に分けて眺めて見ることを、私はアジャスターに成り立ての頃から思いつつ過ごしてきました。エンジン屋さんのことは判ると思いますが、鈑金屋さんと塗装屋さんは、何処が違うのかと思う方も多いのかもしれません。しかし、大昔(といっても40年位以前)は、鈑金屋さんと塗装屋さは明確に業種として分かれていた時代があったのです。この頃の名残として現在でも屋号が、◎◎板金だとか、◎◎塗装という工場があります。この様な屋号の工場は、きっと昔は、それぞれの専業工場だったのだと思います。

 余談になりますが、板金と塗装が明確に分かれていた時代には、自動車大工と云われる方もいました。これは、メーカーではトラックやキャブ(運転台)やバスボデーを作らない時代、ボデーの骨格を木骨で作る業種の方でした。その他、シートや内張等を作る内装屋さん(これは現在では◎◎シート等の屋号で店舗の久シート等も扱っている業者さんです)、ガラス屋さん(これは現在でも存在します)等もありす。

 現在では、◎◎板金塗装等の名称で、板金から塗装まで一貫して事故車の復元修理を行う町工場が一般的です。しかし、そこを経営する経営者の出自は、先のエンジン屋、鈑金屋、塗装屋の3区分に分けて眺めて見ると、何となくその傾向が伺える様に感じているのです。それは、以下の様なものです。

・エンジン屋さん
 三者の中では一番真面目なタイプが多いと感じられま。しかし、理論はともかく、板金および塗装の真の技術者としての側面では、その技量が若干見劣りする場合もあると感じています。但し、クルマ総体の仕上がりバランスとしては、悪くはないタイプでもあるのかなとも思っています。

・鈑金屋さん
 失礼ながら、三者の中では一番ヤクザぽい方々が多い様に感じます。気が短く、職人だなあという方が多い様に感じています。アジャスターを怒鳴り飛ばす鈑金屋さんというイメージでしょうか。

 でも、怒鳴り飛ばすタイプを私は愛すべき方と思っています。だって、怒鳴られれば、怒鳴り返すことが出来ますから、話しが早くて良い位に思っています。でも、最近は怒鳴ってくれる様な鈑金屋さんが少なくなり、寂しく思います。

・塗装屋さん
 エンジン屋さんに次いで硬い業務運営を行っているところが多いと思います。気質としては、若干神経質な方が多いのかもしれないと思います。根っからの鈑金屋さんの様に怒鳴り散らす方は少なく、失礼ながらアジャスターとしては一番手強いタイプかなとも思います。但し、職人気質の方も鈑金屋さんと同様に居て、それは魅力的な方々も多くいらっしゃいます。

 以上が、失礼ながら私の独断と偏見としての三者さんですが、私は初めて訪問する経営者と話す時、この出自について、必ずと云って良い位、直接的もしくは間接的に聴取しています。それが判ったからどうだという意味のないことですが、血液型による気質分類みたいな者で、何となく類似点がある様で面白いことだと思っています。しかし、触れ合って見れば、何れも職人気質(かたぎ)の、愛すべき方々だなあと感じています。

追記
 見も知らない都会で初めて訪問した工場での思い出です。訪問工場の事務所へ挨拶に伺うと、薄暗い事務所奥で、机の上に足を乗せた迫力ある姿の社長さんから、ドスの効いた低い声で「オウ、ご苦労さん。ジャガーは裏にあるから見てってくんな。見積は後で送るから。」なんて云う風景は、最近はとんとお目に掛かりません。寂しくも思います。

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