私の思いと技術的覚え書き

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映画「グランプリ」と「栄光へのル・マン」のこと

2021-04-02 | 論評、書評、映画評など
 この2本のレース映画は、この映画史50年といった中で、忘れがたい思いで深く、今でも時々DVDなりを引っ張り出してきて見直す秀作だ。

 ここで掲載している写真は、たまたま Fesebook で何処かの外国の方が掲載していたもので、グランプリで米黒人レーサーのピート役のジェームズガーナーがレーシングチーム「ヤムラ」(明らかにホンダのことだろう)のコックピットに収まってシート合わせの最中を写したものだ。

 このシーンのヤムラの社長役は三船敏郎氏だったが。そのセリフが「やっこさん、大きいからなぁ」だったことを思い出す。

 ところで私の知る諸情報によれば、映画「グランプリ」(1966年封切)は、監督のフランケンハイマーは米国レーサーであるピート役にスティーブ・マックイーンを起用したいと望んでいたという。ところが、出演交渉で衝突し、ジェームズガーナーの起用となったと云うことだ。

 また、これは想像だが、マックイーンも衝突こそしたけれど、本当はグランプリに出演したいと望んでいた様に思える。そんな、マックイーンのレース映画への執着が、自らのプロダクションたるソーラープロダクションで製作したのが「栄光へのル・マン」(1971年封切)だった。しかし、興行的にはソーラープロダクションは多大の負債を生じたと聞く。

 しかし、多年における映画史で、レースをまともに扱った2大映画として、このグランプリと栄光へのル・マンは記憶に残る作品だし、当時の一般民衆の生活風景とかレースに対する接し方が記録されていて、興味の尽きない2作品だと思える。


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