それでもボクはやってない【DVD・痴漢冤罪映画】
見終わって見れば、なんとも後味悪く、気分が滅入るストーリーだ。しかし、これが現実の世界なんだというリアルさを感じる。
従前に、通勤混雑列車の痴漢冤罪事件が世に広まったことを知りつつ、関係する書籍も読んだ上での、本DVDの視聴だが、こういう具合にものごとは進むんだと思い知らされる。
おそらく、警察の聴取の段階で嘘でも認めてしまえば罰金5万円程の略式起訴という行政処分であるところなのだが、頑張っちゃうとこれでもかと、難癖付けて裁判官のこじつけ判決を聞くことになる。
しかし、裁判の基本法理は、疑わしきは罰せずであり、疑わしきは被告人の利へが原則なのではないだろうか。それを、この映画では、裁判の過程で裁判官が替わるが、当初の人権派らしい裁判官に対して、代わった裁判官は見事に、これぞ裁判官という上から目線バリバリで、検察や刑事の尋問ではないかと思うぐらいの問い質し、主人公を憤わせる。また、当初から期待の持ち得る証人の女性が見つかり、これで晴れて冤罪を否定する証人が得られたと見るものを安心させるが、この憎々しげな裁判官は、それをあっさりと論告で否定しつつ、被告には一切の反省の情もないとなじり倒す。
また、この作品は、痴漢冤罪の事件を多次元で織り込ませていて、冒頭の別の痴漢事件では、被告人の手から粘着フィルムで繊維物としての物証を得ようとする場面を見せておいて、主人公被告の捜査では、その地道な物証調査が省略されてしまっていることを描いている。その様な点で、本作品は痴漢冤罪事件の問題とか、難しさをこれでもかと描いているという脚本は見事だと思う。
これを見る世の多くの男性は、途方に暮れるしかない・・・。
それでもボクはやってない(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%A7%E3%82%82%E3%83%9C%E3%82%AF%E3%81%AF%E3%82%84%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%AA%E3%81%84
#痴漢冤罪 #絶望裁判
見終わって見れば、なんとも後味悪く、気分が滅入るストーリーだ。しかし、これが現実の世界なんだというリアルさを感じる。
従前に、通勤混雑列車の痴漢冤罪事件が世に広まったことを知りつつ、関係する書籍も読んだ上での、本DVDの視聴だが、こういう具合にものごとは進むんだと思い知らされる。
おそらく、警察の聴取の段階で嘘でも認めてしまえば罰金5万円程の略式起訴という行政処分であるところなのだが、頑張っちゃうとこれでもかと、難癖付けて裁判官のこじつけ判決を聞くことになる。
しかし、裁判の基本法理は、疑わしきは罰せずであり、疑わしきは被告人の利へが原則なのではないだろうか。それを、この映画では、裁判の過程で裁判官が替わるが、当初の人権派らしい裁判官に対して、代わった裁判官は見事に、これぞ裁判官という上から目線バリバリで、検察や刑事の尋問ではないかと思うぐらいの問い質し、主人公を憤わせる。また、当初から期待の持ち得る証人の女性が見つかり、これで晴れて冤罪を否定する証人が得られたと見るものを安心させるが、この憎々しげな裁判官は、それをあっさりと論告で否定しつつ、被告には一切の反省の情もないとなじり倒す。
また、この作品は、痴漢冤罪の事件を多次元で織り込ませていて、冒頭の別の痴漢事件では、被告人の手から粘着フィルムで繊維物としての物証を得ようとする場面を見せておいて、主人公被告の捜査では、その地道な物証調査が省略されてしまっていることを描いている。その様な点で、本作品は痴漢冤罪事件の問題とか、難しさをこれでもかと描いているという脚本は見事だと思う。
これを見る世の多くの男性は、途方に暮れるしかない・・・。
それでもボクはやってない(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%A7%E3%82%82%E3%83%9C%E3%82%AF%E3%81%AF%E3%82%84%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%AA%E3%81%84
#痴漢冤罪 #絶望裁判