現在の世界的な経済不況は、クルマや電気製品等の輸出基幹産業に急制動を生み出しています。そして、正に企業の滅亡を回避するために急旋回中というところでしょうか。クルマの走行において、この様な、急制動と急旋回が伴う状態が一番スタビリティ(安定性)が問題となってきます。
タイヤにおける摩擦円(楕円)という概念があります。タイヤの摩擦係数は、縦方向と横方向にそれぞれ最大値を生じますが、両方が同時に作用すると、それそれが拮抗する円の範囲に縮小されてしまうという現象です。ですから、この様な急減速との急旋回(方向変換)というのは、不安定な要素を生みだし、一歩間違えれば、スピンしてクラッシュとなる訳であって、4輪ドリフトでやや膨らみながらもコース幅ギリギリで旋回を完了、加速状態に持って行ければ最高ラップタイムが得られるのでしょう。
しかし、トヨタだけで世界で年産900万台を作っていると云いますから、日当たりにすれば25千台にもなります。今や、各プラント工場のプールは、在庫車で一杯になりつつあるんではないでしょうか。そんな光景を眺め、トヨタの社長(印象が薄くて名前も思い出しませんが)辺りは、恐怖しつつ怯えているんでしょう。内部留保も相当あるんだし、いっそのこと半額セールでもやったらどうなんだいなんて、勝手なことを思ってしまいます。
話を変えますが、クルマは燃料電池等のCO2排出の少ないものを目指し発展していますが、もう一つのベクトルとして、自動操縦のロボット化という究極の目標があります。そして、このロボット化を従業員と国民にも求めている、権力者達が居ると思えてなりません。