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クルマのリサイクル率の大嘘

2018-05-08 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
2015-09-15 | コラム
 過去のMyブログに記した内容に若干加筆して記してみます。

 現在の新車カタログなど見ると、我が国のクルマのリサイクル率は99%などと記してありますが、とんでもない大嘘と断じています。それは、ときどき訪問する自動車解体業などで、ガラス片やいわゆる樹脂のシュレッダーダストなど(ASRと呼ばれる)は 、そのまま産業廃棄物として埋めたて処分されているらしい様子を垣間見るからです。たぶん、99%のリサイクル率とは、大方メーカー系列の実証プラントにおける、こうすれば可能なのだという仮定なのでしょう。

 自動車メーカー(に限らず大企業や権力者)は、こういうウソを平気でつきます。綺麗事を並べ立て、さもゴミの生じないクルマを作っていると捏造しているのです。

 ところで、大昔からクルマのリサイクル率は70%は最低基準として確保していました。この70%とは、いうなればクルマに使用される鉄系金属の金属の割合な訳です。

 さらに、私も学者的な理解はしていませんが、リサイクルし易いと云われるアルミニウムですが、極めて素材の種別が多く(鉄も多いが精錬により精製可能)、なかなか純な素材に戻す難しさもあると聞きます。つまりリサイクルされたアルミは、余程のコストを投入しない限り一段格下の低応力の部位にしか使い難いという問題がある様なのです。

 しかし、レアメタルに関する希少金属は、今後ますます入手が困難となりますから、それなりのコストを投入しても回収していく必要はあるのでしょう。

 私の信奉する学者に武田邦彦氏がいますが、予てより何でもかんでもリサイクルするのは間違っていると、繰り返し力説していますが、頷けるものを感じます。

 それと、米国でも一部地域(たぶんカルフォルニアだろうと)では、廃車を解体しないで、広大な敷地にほとんど積み上げないでストックしてヤードを保有する業者もあるようです。つまり、新車パーツが供給されなくなった旧車のための、世界的な中古部品のヤードです。広大かつ雨湿度など気候も適している地域ならではと想像しますが、世界中の旧車を愛する者に如何に貢献しているかという事例でもあると思えます。

 最後に、話は発展しますが、長期間乗ったクルマの自動車税や重量税が増税となる悪法がありまが、新たなゴミを出さないためにも撤廃すべき悪法だろうと判断せざるを得ません。

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