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選挙と妖怪を発した柳田国男の言葉

2021-10-30 | コラム
選挙と妖怪を発した柳田国男の言葉
 明日(10/31)の選挙だが、まったく無関心を持つ一部国民も多いことだろうと思う。つまり、現状に満足しているなんてことはまったくないのだが、今更自分の一票で何が変わるものかという諦めの感を持つ方なんだろうと思う。

 以下の記事から柳田国夫氏の言葉を引くが、「国会で決めたことが良いか悪いかによって、国民が幸福になるか不幸になるかが決まります。国の政治が、国民の選挙した国会議員によって行われるということをよく考えて、りっぱな議員を国会に送るようにしなければなりません」。と、至極ごもっとも当たり前のことを述べている。

 しかし、この当たり前にことを、国民は近時だと、安倍、管と続いた、この8年余の自らの暮らしを考えてみて欲しい。非正規授業員4割。消費税は税率アップしても、一切アップしない給与。結婚もできず、子供も作れない世界。年々、日本国民の一人当りのGDP(所得)は目減りし、世界ランキングが往時は世界2位だったのが、今や20位ほどに低下しつつ、お隣の韓国にさえ抜かれているという事実。

 これは、安倍、管政権において、アベノミクスとか云って、経済は良くなったかのように自慢するが、それは大企業の収益が好転したのであって、その分配は減らされ続けたという事実を認識しなければならないことだろう。

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「選挙」と「妖怪」の意外な結び付き…いまこそ思い起こすべき、柳田国男が発した警句の数々
10/30(土) 7:02配信 現代ビジネス
国会を“監視”し、議員を選ぶ
 明日10月31日、岸田内閣の発足にともなう第49回衆議院総選挙がおこなわれる。

 昨年春以来のコロナ禍が終息をみつつある現状で、政権与党である自民党は「新しい資本主義」を旗印にかかげ、野党はこの間の与党の感染症対応を失政だと捉えて、政権奪取を訴える。しかし、パンデミックが落ち着きつつある今、選挙の争点が明確だとは言えず、ポピュリズムとしか言えない公約が叫ばれ、有権者の方には相変わらず、政治に対する無関心は払拭されそうにない。このような状況下で、私が真っ先に思い起こす識者が草した一節がある。

 「国会できめたことがよいかわるいかによって、国民が幸福になるか不幸になるかがきまります。国の政治が、国民の選挙した国会議員によって行われるということをよく考えて、りっぱな議員を国会におくるようにしなければなりません」。

 国会が決めた法律をチェックし、国会議員を選ぶ際の基準にすること――。上の引用は『遠野物語』や『妖怪談義』など妖怪研究で知られる民俗学者の柳田国男が、1954年に編集した小学校用教科書『日本の社会』に記されているものなのだ。柳田はじつは、大正デモクラシーのもとで沸騰した普通選挙運動の論陣を張り、その後も継続して、選挙や投票行動にかんする警句をたびたび発していたのである。


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