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アカウンタビリティ・それは当然の規範意識

2020-09-03 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 アカウンタビリティー(Accountability)とは、直訳すれば「説明責任」の意味だ。説明責任と聞けば、どなたも一定理解はしているだろう。しかし、自らの業において、そのことを意識していない者(というか経営者)は多過ぎる様にも感じる。

 そもそも、爾来30年を超えて触れあって来た整備および板金事業者だが、アカウンタビリティをまっとうしている、もしくはまっとうしようと努力しているところは、予想以上に少ないと知見する。

 例えば、整備事業者が、ディスクパットやファンベルトなどの交換作業を行ったとする。作業した直後に廃棄している業社がほとんどだろう。本来は、これら部品は整備の完成納車まで、顧客別に保管しておき、納車時に取替した現品を示し説明し、顧客が旧品を不要だという意志を確認してから廃棄すべきものだろう。ここまでの商売として当然のことを、何処まで実行している事業者があるだろうか。

 なお、板金作業などで、大物交換部品の山を保管管理して提示することは物理的に困難だろう。この場合は、作業中を写した写真を提示し、説明すべきだろう、なお、当初予想もされなかった高額機能部品など、顧客の疑念が生じる余地がある部品については、整備の場合の小物部品と同様に、納車時まで保管管理し、納車時に説明責任を果たすべきだろう。

 それと、交換した通常廃棄する部品は、あくまでも修理費を負担する顧客に所有権があり、その顧客が不要の意志を示して、所有権は事業者に移ると考えて良いだろう。それを、やたら過剰に部品を替え、顧客の了解も確実に取らずヤフオクなどで再販売している事業者などがいたとしたら、大きな倫理違反というものだろう。

 私は自らが整備技能もあり、外注作業を除いて自らの使用車を整備作業として事業者に依頼して直してもらうことは少ないが、希に交換した部品を研究用としての見地から持ち帰ろうと発言を行うこともある。そんな時に、既に廃棄して、スクラップ場所のゴミの山から探そうとする事業者を見て、なんとも教育ができていないと云うことを思うことを何度も繰り返してきた。

以前の記事
アカウンタビリティのこと 2018-01-22
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/32265b7617b5e4a26fa6053fcc2f867c

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