私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

夏祭りに思う

2011-07-31 | 沼津そして伊豆周辺
 世は夏祭りの季節です。
 我が住まい地でも、例年通りの夏祭りが、例の震災のこともあり、ちょっと縮小して開催されています。例年は、あまり見にも行かないのですが、今年は世情の様子も気になり、昼の部の神輿担ぎなどを見物に出掛けました。

 まあ、祭りの参加者は、彼の大震災も原発放射能漏れも何処行く風が如く、祭りの雰囲気に酔い、盛り上がっておりました。このこと自体は、咎めるつもりもなく良きことと思います。

 しかし、思うことは、若干歴史小説だとか、昔の風物に興味を持っている私としては、江戸時代に累計総数300万人にも参加者が上ったという「お伊勢参り」や「ええじゃないか」踊り運動のことが想起されてしまったのです。それは、この国の民は何か不満や不安が生じた時、それをお上にぶつけることは少なく、先の様な運動を起こす熱狂的な空気(ムード)が生まれてしまうのかもしれないなどと思ってしまったのです。

 現在、福島原発が相も変わらず収束することなく続いており、それに関連した放射能汚染の実態が益々拡大しているという国家非常事態が続いています。そして、無きに等しい政府と官僚達による、人命を優先しない作為および不作為などが、露呈し続けているいるのですが、この国の現代の民も、お上には声を上げようとするする者は少ないように感ぜられます。せめて、このお祭りの熱狂と同等のパワーを持って民が声を上げたとすれば、国は変わらざるを得ないのにと思う、夏祭り見物でした。




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