キャビテーションとは液体中に気泡が生じ、様々な悪さを生じることを呼ぶ。実物はお目に掛かったことはないが、湿式ライナーの冷却水が当たる内側面がキャビテーションにより浸食され、水漏れを生じることがあるなどだ。キャビテーションで生じる小さな泡(バブル)は、その消滅時に一種の衝撃波を生じ、対象物を浸食するということだろう。現在でも、ウォーターポンプ羽がなくなってしまったなどは、このキャビテーションの可能性が高いと思う。
話は飛ぶが潜水艦のスクリュー形状は秘匿事項で公開されることはないが、この水中攪拌によるキャビテーションを含め、如何に消音できるかに留意しているという。つまり、敵にのソナー(パッシブタイプ)に発見されるのを、極力阻止したいが故だ。
この様な液体中の気泡は、攪拌だけでなく、熱による沸点超えからも生じる。いわゆるパーコレーションとかベーパーロックと呼ばれるものだ。パーコレーションはキャブレター付近の配管中の燃料が泡立ち、燃料が途切れるというもの。なお、燃料噴射の場合、燃料は加圧されているので、パーコレーションは生じ難いが、プレッシャーレギュレターの閉止弁の密着が悪く、停止中の燃圧がゼロになると、暖気後の再始動で掛かりにくいという事例はお目に掛かったケースがある。
ベーパーロックがご存じの通り、連続制動におけるホイールシリンダなどの過熱から、ブレーキフルードの沸点超えによる泡立ちで、正常な油圧の伝わりが困難になるという現象だ。
その他、ショックアブソーバーでも、類似の現象が起こることが知られている。それを記したのが下記の投稿なので紹介したい。
ダンパーの話(その2)
話は飛ぶが潜水艦のスクリュー形状は秘匿事項で公開されることはないが、この水中攪拌によるキャビテーションを含め、如何に消音できるかに留意しているという。つまり、敵にのソナー(パッシブタイプ)に発見されるのを、極力阻止したいが故だ。
この様な液体中の気泡は、攪拌だけでなく、熱による沸点超えからも生じる。いわゆるパーコレーションとかベーパーロックと呼ばれるものだ。パーコレーションはキャブレター付近の配管中の燃料が泡立ち、燃料が途切れるというもの。なお、燃料噴射の場合、燃料は加圧されているので、パーコレーションは生じ難いが、プレッシャーレギュレターの閉止弁の密着が悪く、停止中の燃圧がゼロになると、暖気後の再始動で掛かりにくいという事例はお目に掛かったケースがある。
ベーパーロックがご存じの通り、連続制動におけるホイールシリンダなどの過熱から、ブレーキフルードの沸点超えによる泡立ちで、正常な油圧の伝わりが困難になるという現象だ。
その他、ショックアブソーバーでも、類似の現象が起こることが知られている。それを記したのが下記の投稿なので紹介したい。
ダンパーの話(その2)