私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

デジタルクルマにおける評価不足の惨状

2016-09-10 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 これは1年程前に記した、ヴィッツの雨の夜間運転で、その視界の悪さに危険を感じつつ運転し、これを設計、製造したメーカーに苦言を呈したい思いとしての記録の再録だ。

 現行ヴィッツのことであるが、雨天、それも夜間となると視界の悪さに危険を感じ続ける。これは個別車両の問題ではなく、同型車に10台(何れも登録後2年以下)は乗って同様であったのだから、車両の構造自体の問題と断じる。具体的内容は以下の通り。

①ワイパーの吹き払い性能が悪すぎること
 1本ワイパー故に遠心力による水滴排除がないこと。更に2本ワイパーより吹き払い間隔が長いこと。

②急傾斜大面積フロントウインドガラス故に生じること
 急傾斜で必然として大面積となるが、故に大量の雨水を排除する訳だが、ワイパーの動作間隔中に厚い水膜となり、前方を透過し難くなる。また、傾斜が緩やか故に、水滴の自然落下も少なくなり、厚い水膜となり易い。

③ヘッドライトの照度(光度)不足
 保安基準を満たす光度ではあるのだろうが、あまりにも暗く感じられる。(標準のハロゲン)これで雨天だと、まるで前方が見えず、危険を感じつつ走るのである。

 個人的には、故障車でもなく、この程度の雨の夜間運転で、これ程危険を感じさせる前方視界の悪さをかつて感じたことはない。この車両構造は、リコールにも該当すると思え、メーカーにてそれなりに改修することが求められる問題と思っている。いずれにしても、現在のデジタルクルマは、作って走らせ、しっかり評価するという極当たり前のことが、特に評価(デジタル的な数値評価だけでなく人による感応評価)が欠落してしまったから、これに限らず種々の問題を感じ続けるのだ。


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