私の思いと技術的覚え書き

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テスラモータースについて

2016-04-07 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 テスラモーターが凋落はなはだしい米国発の電気自動車専業企業であることは知っていました。ロードスターはどう見てもロータスカーズへの外注製品だと判りますが、モデルSなどは何処で作っているのでしょう? いまさら自動車プラントをゼロから立ち上げるには膨大な設備投資が必要で、振興自動車メーカーとしては、ちょっと考えにくいことだと思った次第なのです。

 調べてみると北米のプラントは、かつてGMとトヨタが共同で設立したNUMMI(フリーモント)の閉鎖工場をいぬきで買収し使用しているとのことです。ここは元来鋼板ボデーを作ってきた工場ですが、大幅なアルミボデーでも問題はなく生産は進んでいるようです。それというのもプラント設計はトヨタですから、純国産方式の生産が行われているからでしょう。しかし、細部は不明なものの、数枚の写真からは部品の取り置きや配置など無駄が垣間見え、まだまだ効率改善の余地はある様にも感じます。

 テスラのクルマを至近で見たことはありませんが、各部の合わせなど、日本車並みに出来ていると思えます。しかも、エンジンでなくモーターとバッテリーで走りますから、トランスミッション不要など、大幅に部品点数は少なくできるのでしょう。

 最後に、外装デザインはともかく、内装のPC用ディスプレイを無造作に配置したインストルメントパネルは、なんとも無粋と感じるのは私ばかりでありましょうか?


 テスラの場合、大幅な車体軽量化と高性能バッテリーなどにより、大幅に航続距離を延ばしていますが、所詮はバッテリーカーです。ガソリン、ディーゼルなどの液体燃料車の航続距離には敵いませんし、充電には時間を要します。日産のリーフもそうですが、いくら宣伝をしても、購入するのはセカンドやサードカーを持てる富裕層くらいでしょう。売れる数には限度があります。



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