私の思いと技術的覚え書き

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小沢でなければ日本は滅ぶ(平野貞夫著)

2021-06-26 | コラム
【書評】小沢でなければ日本は滅ぶ(平野貞夫著)
 現在の金もないけど思索する時間は余るほどあるという生活環境から、多くの出来事をNet検索などして掘り下げ真実がどうなのかを思索する事が多い。その一方、例え出来事から経過はしていても、1冊の書籍通じて、真実に迫るリテラシーを生み出す要素は無視できないものだとも認識している。

 そんな訳で、感心を持つ書籍のすべてを購入するほどの資力はないし、買って読んだら超下らない単なる売名行為もしくは自慢話に終始する本であることの方が多いという現実がある。

 そういう弊害を除外するには、余程の貴書本とか個人的に所有欲を満たす本でない限り図書館を利用しない手はないと思っている。

 以前いも記したが、図書館で予めデータベースを検索し、借りるべき狙いの本を書棚から抜き出す行為を繰り返す訳だが、そこには同じジャンルとして区分された別の好奇心を生み出す本の発見があるののが常で、迷わずただだから借りて来る。その様な、当初の目的外の本の中に、予想外に自己リテラシーを高めてくれる忘れられない本が見つかることも多い。

 似た様な本の読み方をしている方もいると思うが、私は同時に3冊くらいの本を読み進めることが多い。つまり、1冊目は政治論評であり、2冊目は最新のIT技術の本であり、3冊名は気になる小説であったりする。来れたの複数の書籍を、とっかえひっかえ、その気分で1冊の読み進みに飽きが来ると、次の本の読書を始めるという具合に、少なくとも同時に3冊ぐらいの本を同時並行して読み進めることが、ある意味クセになってしまっている。中には、読み進めるのが苦痛になる本は、パラパラと斜め読みして、完了としてしまう本も多い。しかし、そもそも無料で借りた本であり、その日本で元を取らなくちゃという脅迫感などは一切生じない。かと思えば、複数借りた本で、内容が難解だけど、できるだけ読み尽くして内容を記憶に留めたいと思えば、借り出し期間の延長をするし、一度返却した本を改めて借りて再読してみるということもある。

 さて、今夜は何故か寝付かれなく、この時間になっても起きているのだが、たった今読了した「小沢でなければ日本は滅ぶ」(平野貞夫著)だが、この本は予めのデータベース検索でピックアップした本でなく、借り出す書棚でちょット読んで見るかと抜き出した本だ。

 小沢一郎氏は、政治家として高名ではあるものの、その一般世間の評判はたぶんに悪い政治家の思いを持つ方が多いだろう。著者の平野貞夫氏は、小沢氏より年超だが、一次は小沢のご意見番だとか知恵袋と呼ばれた頭脳明晰な方だ。そのことは、文章を読んでも、論理に破綻が破綻がなく、説明力に優れているから間違いないことだろう。

 この本で、強く感心を持ったのは、戦後初めて政権を逆転させた民主党が、東方区大震災+東電福島原発の未曾有の大事故が生じたにせよ、あっという間に空中分解せざるを得なかったかと云う根幹の明細を細大漏らさず書き述べているところだろう。

 ところで平野氏の私見と云うことになるのだろうが、現在の登録は別として元弁護士出身の政治家に対する批判めいた記述があるが、これは予て私見として抱いていた思いを裏付ける意見として受け取った。平野氏曰く、元も現も含め弁護士という専門職特有の何かと理屈っぽいとか情が欠けるという意見に頷くところは多い。つまり、政治家特に首脳としてリダーシップを委ねられる者には、広く全体を俯瞰し、それでも片時も国民あっての政治だということを強く意識できる器量が必用だと云うことだろう。従って、幾ら法律の専門家として優秀でも、たかがスペシャリストの範疇に入る者と、一国のリダーシップを取れる政治家とでは比較にならない器量の差異があるということなのだろう。

 そもそも民主党を作り上げた(まとめ上げた)のは小沢一郎だが、その基本テーゼは「国民の生活が一番」だった訳だ。これは、日本国憲法の理念にも合致するしごく当然のテーゼだったハズだが、世の政治家、官僚、大企業、マスメディアなどの既得権者から総スカンを食うことになった。爾来、小沢は悪というレッテルが、様々な局面で日本中に流布されることになった。

 このことは、現在の病変下で、何時またパンデミックもしくは医療機関不足になってもおかしくない、またワクチン接種も既に足りない状態に陥った政府が、オリンピック開催は党是のこととして論議もせず、観客を何名にするかという末節論議にすり替えを行っていることからも判ることだろう。




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