私の思いと技術的覚え書き

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技能五輪の見学記(その2)

2007-11-17 | 車両修理関連

002  静岡県沼津市で開催されているユニバーサル技能五輪世界大会を17日(土)に再見学をして来ました。
 予想通りの人出ですが、沼津駅前からのシャトルバスも順調に流れていました。今回は、前回見られなかった自動車以外の会場も駆け足で巡ってみました。

 レンガ積み、タイル張り、配管、冷凍機、等から始まり、西洋料理、パン製造、洋菓子、レストランサービスまでがありました。また、ウェブデザインやら電子機器組立や溶接、木工、等があり、CNC旋盤では森精機の一台で数千万はするだろうと思われるマシンが5台程度並んで競技が行われていました。流石にマシニングセンタまでの機械は置いてありませんでしたが、日本の基幹技術を支えているこれらマザーリングマシンの一群は、頼もしくも感じられました。なお、競技ではありませんがデモンストレーションとして、日本の技術としての展示や催しがあり、新車開発で使用するクレイモデルの展示がありました。初めてクレイの素材を触りましたが、いわゆる粘土ですがオーブンで加熱することにより軟化して、指先で軽く千切り取ることが出来る程に柔らかいことを実感しました。そして、常温では硬化してモデルの形状を保つことが出来るのです。その硬化したクレイを削り取り、ラインを入れたり複雑な形状を表現することが出来るのです。デザイナーのデッサンした二次元イメージを、クレイモデルとして三次元の立体モデルとして作成し評価する訳です。なお、従来は、完成したクレイに塗装仕上げして評価していた様ですが、現在では塗装シートを張り込んで、色を付ける手法が一般的になっているとの説明を受けました。説明を聞いたのはスズキの若い方ですが、毎日クレイモデル作りに励んでいるとのことでした。

 さて、自動車関係ですが前回見学の続きとしての見学です。
 鈑金作業では、作業も順調に進められつつあることが判ります。右フロントサイドメンバーの先端部カット交換はほとんどのチームが完了しており、右Frフェンダーエプロンの溶接作業等が行われていました。クォータパネルの交換もほとんど完了しております。前回記したカナダの女性選手ですが、厚布のエプロンを腰に巻き、皮のジャケット着込んで完全武装で溶接作業に挑んでいました。しかし、溶接面を被っているとはいうものの、ロングヘアーが焼けないか気になります。
 車体塗装ですが、Frフェンダー先端のボカシ塗装と、フードのデコレーション塗装の準備作業が行われていました。デコレーション塗装は、指図書を覗くと、結構複雑な塗装と日本国旗と技能五輪のシンボルマークを入れたものが指図されている様です。

 以上、概略を記しましたが、見学していて本当に見飽きない種々の事柄がありました。その一端は、下記の添付写真より見て下さい。


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