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中共ウィルス起源がまた武漢説に戻る不思議

2021-06-02 | コラム
 米バイデン政権になって、このところ例の中共ウィルスの起源がまたまた武漢にあったのではないのかと云われ出している。

 またまたと記したのは、トランプ政権末期に、このことはトランプが強く主張しだしていたのだが、ほとんどの大手メディアは報道しないし、ビックテックと云われる Gogle、Youtube、ツイッターでも、そのことを主張する記事を消されたり、投稿者のアカウントが消されたりという操作が行われた。しかも、WHOの調査でも、そういう事実は確認できなかったというアナウンスがなされ、何時しか世間の話題から消えてしまっていたのだ。

 ところが、それから1年弱を経て、またまた武漢がウィルスの起源であり、バイデン大統領は3ヶ月以内に再調査を発表するとアナウンスし、このことは大手メディアでも盛んに報道する様になった。

 この動きの目まぐるしい変化は何を示しているのだろうか? 大手メディアやビックテックの変身ぶりは何を示しているのだろうか?

 そもそも論だが、大手メディアにしても、ビックテックと云われるメディアについて、彼らに事実をありのままに伝えるとか、それが至上命題だというジャナーリズムの根幹に関わるコンプラインス意識なんか、一切期待できないのは確かなことだ。つまるところは、彼は銭儲けを至高のものとする、商業経済至上主義と云うべきもの、つまり資本主義経済としての宿命の虜囚にあるに過ぎない存在だからだろう。

 ただし救いは、世のすべてが商業経済だけで活動する者だけではないというところにあると思える。また、大手ジャーナリズム組織でない、個別の組織体の中には、その様な理念を基軸として情報発信しているものもあるのだろうが、組織となると宿命的にその運営費を何処に求めるかという根源レベルで、資本主義の虜囚から限界を生じてしまうことはあるのだろう。

 今、コンピューターリテラシーとか情報リテラシーという言葉があるが、これは印刷された文字だけでなく、見聞やインターネットの情報といった、各種の情報源を適切に利用し、散在する情報の中から必要な情報を収集し、整理し、そして発信するための能力を指している様だ。

 このことは、インテリジェンスという言葉があるが、単約は知性とか知識のことだが、広義に解釈すれば、様々な情報を取捨選択したり類推することで、正しい事実を高確度で判断する能力だとされている。なお、ここで云う情報とは、必ずしもスパイ活動によって得られた機密情報に限らず、公に公表された各種情報から読み取ることが、多くの場合大勢を占めているとも云われている。

 こうして見ると、現代人として特別な職業上の問題からでなく、ことの事実を的確に判断して行くには、大手メディアや高名評論家の発言だけに惑わされることなく、流布された情報の真髄を読み取る力量にある様に思える。

 このことを、私は次の様に理解している。現代のグラフィックスだとか通信プロトコルなどに、レイヤーという概念がある。つまり、根幹の基本層の上に、何層にも重なった階層があり、様々な機能を付加したり互換性を生むためにレイヤーを利用している。また、コンピューターなどでは、実行命令の種別に応じて、レイヤーの深度に関わる制限を持たせており、一般命令だと最上層レイヤーでしか命令を読み取りことも実行命令をできないが、特権命令だとより深度が深い階層の情報を読み取り、実行命令を与えることができるという概念だ。世の一般情報については、コンピューターなどのレイヤー構造みたいな、完全に仕組まれた法則性はないだろうが、下層のレイヤーから表層の形となって表出するトップ(最上位)レイヤーには、様々なバイアスが掛けられているということはあるのだろう。ここで、分析者としては。バイアスの効果も勘案しつつ、より下層に存在するだろう源情報を類推する能力が求められると解釈することもできるのではないだろうか。

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