先日、久しぶりに静岡市まで行った帰途での話し、見慣れぬクルマと暫く併走する機会がありました。そのクルマとはイズズが製造販売していたベレットなのです。このクルマは当時のイタリアのアルファ等と類似のテイストを持っており、今見ても新鮮に感じられてしまいます。
このベレットについては、昔友人が1600GTを所有していましたので、何度か乗って見たこともあるのですが、当時私が乗っていたカリーナ1600GTより、エンジンのパワーも走行スタビリティも明らかに優れていたと感じた思いでがあります。特に驚いたのは、当時のトヨタの怠いステアフィールとは雲泥の差がある、ステアフィールのシャープさでした。
このイズズ社では、その他に今でもそのデザインの良さが忘れられない117クーペを生みだしましたし、その後もアスカとかジェミニ等のトヨタやニッサンとは違うテイストのクルマを造り続けて来たのでした。しかし、乗用車生産を止め、トラックとバスの専念するメーカーとなってしまったことは、誠に残念なことであったと思います。
追記
イズズと同様に日野自動車も、コンテッサというRRの乗用車を作っていたことがあります。このコンテッサは、ほとんど見て触れる機会もありませんでしたが、写真等で見るスタイルは個性があるクルマと感じます。