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郡山・乗用車同士が出合い頭事故で火災は燃料タンク破壊だった

2023-01-12 | 事故と事件
郡山・乗用車同士が出合い頭事故で火災は燃料タンク破壊だった
 約40年、交通事故の調査に関わって来たが、この様な交差路事故で、一方もしくは双方車両が横転する事故は珍しくもなく、度々遭遇して来た。そういう中で、出火までして、その火勢が急激で、搭乗者が脱出できない、もしくは救護者が救出できる余地がないまでの火災が生じた事故は、極めて希で特異な事例だと認識している。

 報道では、ガソリンタンクが破壊されていたとだけ知らせているが、その理由が衝突および車体の横転による車両構造として止むをえなかったのか、その構造的真因を追求することは、本事故について極めて重要だと判断できる。つまり、もし製造メーカー(スズキ)に、その様なあり得る事故としての、構造的留意不足があるとすれば、製造物責任を負う責務が生じるからだ。

 一方、本事故の加害者に、本事故で相手車乗員4名が焼死などすることを予見しろと云うのは、その様な事故は皆無という程に少なく酷すぎるものだ。その乗員の焼死などはの責は先の製造物責任への検討を十分考慮に入れて吟味せざるを得ない問題だろう。

 このことは、福島県警および検察は、十分意識して走査を尽くして欲しいところだ。

【過去記事】
郡山・乗用車同士が出合い頭事故で被害軽乗用が横転火災で4名焼死
2023-01-04 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/fb1a437fa0faa075eb6bb4b42b7bf702

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車炎上4人死亡事故、縁石接触時の火花引火し炎上か 事故車両はガソリンタンク損傷 福島
テレビユー福島 1/12(木) 17:13配信
 福島県郡山市の交差点で、乗用車と軽乗用車が衝突し、4人が死亡した事故で、炎上した軽乗用車のガソリンタンクが損傷していたことがわかりました。
 この事故は1月2日、郡山市の市道の交差点で乗用車と軽乗用車が衝突し、炎上した軽乗用車に乗っていた4人が死亡したものです。
 捜査関係者によりますと、警察が炎上した軽乗用車を調査したところ、車のガソリンタンクが損傷していたことがわかりました。
 警察では、事故の衝撃で横転した際などにガソリンタンクが損傷し、縁石や道路などに接触した際に出た火花がガソリンに引火して、炎上したとみて捜査しています。
 この事故では、乗用車を運転していた高橋俊容疑者(25)が、過失運転致死の疑いで送検されています。
 捜査関係者によりますと、ドライブレコーダーの映像などから高橋容疑者は減速せず、時速40キロから50キロほどで交差点に進入したとみられます。
 高橋容疑者は「一本道だと思った。交差点があるとわかったあと、一瞬にして目の前に車が来てぶつかった。」と供述しているということです。


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