私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

ダイハツの燃料ポンプリコールは何故大幅に遅延したか

2021-08-01 | 車両修理関連
ダイハツの燃料ポンプリコールは何故大幅に遅延したか
 既に今日から8月だ。未だオリンピックは中止しようともしないし、引き続きパラリンピックもやるのだろう。病変の更なる拡大が憂慮されるところだ。

 さて、6月末に既報したダイハツの燃料ポンプリコールだが、原因はデンソーの燃料ポンプに起因するのだが、トヨタ、ホンダ、マツダに続いて、トヨタより半年も遅延したリコールには不自然さが伴う。そもそも、ダイハツの軽自動車とか小型車はトヨタでもOEMとして販売しており、ダイハツはトヨタの完全子会社として、トヨタのリコール原因がデンソー製にあることを知らなかったハズもないだろう。

 それが、何故、かくもリコール発表が遅れ、市場不具合件数600件弱まで至ってから6月末にリコール届出を行ったのだろうかということに、想像を交えて言及してみたい。

 これには2つの要因を考えることができるだろう。

 1つは、20年度決算との関係に配慮したと云うことだろう。決算前にリコール発表すれば、それだけ欠損金を計上しなければならず、企業成績上で不利ということがあったのではなかろうか。

 もう一つは、既にトヨタ、ホンダ、マツダとリコール公示がなされており、デンソーのリコール対応品の供給が間に合わず、リコール公示しても対応品の用意ができず、実質的な対応が遅延することが予測されたと見るべきだろう。これには私見だが、トヨタの政治的意向も絡んでいると見ているところだ。

 まあ、今回のリコールは、エンジンが始動不能や止まると云ったもので、ブレーキやステアリングに異常が生じるまでの危険性は少ないという辺りも、先の理由を正当化させる要因となったと思える。しかし、市場で600件弱の不具合件数(あくまでディーラー認知件数)が出ている中で、いち早く顧客に知らせるという公明正大な企業モラルには反するもだろうと感じる。
--------------------------------------------------
ダイハツリコール110万台に驚く
2021-06-29 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/1cd727c335afb0506d70928c46781331


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。