私の思いと技術的覚え書き

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損調会社の悲愁

2016-04-21 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 過去に、職人のことを若干記していますが、それと対局に位置するのがゼネラリストということなんでしょう。ゼネラリストとは日本では総合職と表記される場合が多く、企業の中で物事の対極を捕まえ総合判断できる者のことでしょう。

 ところで私の知る範囲で、各保険会社には総合職たる正規社員と、以前は100%出資の子会社である**損害調査会社(以下損調社)があったのですが、5年ほど前から非弁法すり抜けるために元請け保険会社所属(といっても総合職と異なる特別職)となっているのはご存じの通りです。

 ところで、総合職ですが、大体どの企業も似た様なものですが、営業とサービス(損害調査)そして、総務、人事などの各部門から構成されているものです。ところで、損調部門の総合職というのは、元々損調という専門職的な色彩が強い(村と呼ばれる)こともあり、私はかつて真のゼネラリストたる損調総合職を見たことがないといいきっても過言ではないと感じています。それが、元来損調出身で、部長クラスまで登り詰めると、元来ゼネラリストの素養に欠ける損調出身者の末路は、アジャスター特別職の代表者(いちおう部長クラスだろう)ということになるのでしょう。こういう人物が代表者となった場合のアジャスタの悲愁というのは、忌々しいというか気の毒なものがあると感じています。

 それは何故か、損調出身の代表者は、アジャスターなんか職人気質の変わり者とでも思っているのでしょう。自らが出来もしない修理見積のことを棚に上げ、「今やコンピューターの時代であり、見積なんか女性でも(女性蔑視を内在)誰でも作れるんだ」等と会議の席などで本気で豪語するのです。私は云いたい。コンピューターは選択した部品を拾って自動計算するだけのもの、その部品が取替が妥当なのか修理の範囲で直るのかを判断できるものではないという当たり前のことも判らんのかと。こういう人物に使われるのだから、人ごとながら大変だと感じるところではあります。

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