昨今のお坊ちゃま首相が曰くところのミゾウユウ(未曾有)の世界的な経済不況への突入への序章ですが、世の立派とされた経営者達の馬脚が現れ始めていると感じます。
まあ、経営者も政治家も、そして官僚達も、挨拶等でさも立派な言葉を並べ立てますが、全然嘘っぱちの建前話と云うことは、昔から随時感じて来ていました。
今回の、経済急減速で、真っ先に経営者が行いつつあるのは、派遣労働者切りですし、それで足りなければ、次は正規従業員のリストラを始めることは明白なことだと感じられます。
経営者にとっては、組織の維持が大切ですし、もっと云えば自らの立場とその維持が一番であろうことは明白なことです。また。そんな経営者に異も唱えない、政治家や官僚達も、まったく同様です。
話は変わりますが、何年か前に三菱ふそうの大型トレーラーの前輪タイヤが脱落して、近くの歩行者を死亡させる事故があり、その後のリコール大発生の原因となった大事件がありました。
結局、この事故は、前輪に使用されていたハブが疲労破壊するという欠陥があった訳です。しかし、このリコール話のその後を聞くと、本当に企業経営者の良心を疑うに足るものだと感じられます。
事故を起こしたハブは欠陥品だったことから、直ぐさま新しい設計のハブに取替られましたが、この新しいハブも結局は欠陥品だったのです。その理由は、本来なら、ハブの肉厚を厚くし強度を増す必要があったのですが、そうなるとブレーキドラムとの互換性がなくなり、ブレーキドラムとセットでの取替が必要となることから、ハブだけの取替で済ませようとしたことにあったと云うことです。
しかし、大型トラックのハブの疲労亀裂という現象は、三菱ふそうで多く生じた訳ですが、他メーカーでも少数ですが生じている様です。この様な貨物車等の大負荷を受け持つ部品に鋳造品を使用することへの問題が根本原因としてある様に感じられます。本来なら、コストは要するにしても、安全係数を十分以上に持った、鍛造品の製品を使用するのがクルマメーカーの経営者の良心なのではないでしょうか。
追記
この三菱は、乗用車や貨物車でのリコール問題で袋叩きに遭いましたが、トヨタは何故問題にされないのか本当に不思議です。熊本で生じたハイラックスのリレーロッド折損事故で、熊本県警はトヨタ本社に家宅捜索を行いましたが、問題は立ち消えとなりました。
先日、トヨタ元社長の奥田某が、「あまり文句を書くと宣伝広告を辞めるぞ」みたいな発言をして顰蹙を買いましたが、その様な無言の圧力をマスコミは受けすぎているのでしょう。というか、マスコミは企業への依存体質が強過ぎると感じられます。