私の思いと技術的覚え書き

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相変わらず続くタイヤ空気充填中の事故

2020-04-12 | 事故と事件

 拙人ブログでも過去に何度か記した覚えがある、タイヤ空気充填中の事故が近日会津若松で発生したとの記事だ。
 この種の事故で、死亡など重篤な事故に至るのは、充填空気圧が高い(およそ800Kpa)大型トラックなどのタイヤでの場合が多いと想像される。タイヤ交換などして、床にタイヤを平に置いて空気充填する場合が多いのだろうが、タイヤの上に被さるように作業を行うと極めて危険であることと、是非ヘルメットの着用が求められる様に感じる。
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空気注入中にタイヤ破裂、ホイールリング吹き飛び頭直撃…男性が死亡
4/12(日) 11:21配信読売新聞オンライン
 11日午後2時頃、福島県会津若松市門田町中野の運送会社「両沼貨物自動車」で、新品タイヤ(直径約1・3メートル)に空気を注入中に突然、タイヤが破裂、ホイールリングが吹き飛んで頭に直撃した社員の同市城東町、渡辺努さん(50)が死亡し、社長の男性(68)が右肩を打撲した。会津若松署が事故原因を調べている。
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タイヤ空気充てん作業時の事故 2018年は33件発生
2019年3月19日 シェア:
カテゴリー: ニュース
タグ: 安全啓発活動, 業界団体, 統計
 2018年の1年間にタイヤ空気充てん作業に関連する事故が33件発生したことがJATMA(日本自動車タイヤ協会)の調査で分かった。パンク修理作業に関連する事故は18件。パンク走行等に伴うタイヤの損傷は15件あり、そのうち、ひきずり痕の見落としが9件だった。事故が起きた際には作業者が骨折などの重傷を負う事故も少なくない中、適正な作業と法令順守の徹底が改めて求められる。

空気充てん作業時の事故推移
空気充てん作業時の事故推移(空気充てん作業時と空気補充中の事故の合計)
 JATMAでは毎年、車両からタイヤを取り外した状態で行う「タイヤ空気充てん作業」と、車両にタイヤが取り付けられた状態で作業する「タイヤ空気補充時」に分けて、事故の発生件数や発生状況をまとめている。

 昨年は空気充てん作業時に33件、空気補充時に2件の事故があった。2013年から2017年まで5年連続で死亡事故が起きている中、昨年は作業者が死亡する事故は報告されなかったものの、事故件数は依然として減らない現状が明らかになった。

 空気充てん作業時の事故33件の中で、作業者が重軽傷を負った事故は12件、物的被害は5件が報告されている。事故が起きたときに安全囲い(セーフティケージ)を使用していなかったケースは17件、また空気充てん作業の特別教育を受講していなかったケースも6件あった。

 一方、安全囲いを使用しており、かつ特別講習を受講していながら重傷にいたった事故も1件あった。このケースではトラック・バス用タイヤのパンク修理依頼があり、軽微な引きずり痕があることを確認するもパンク修理後、空気充てんを実施。充てんが完了して安全囲いの正面に立った際にサイド部が破裂した。その際、安全囲いの側面にホイール受傷防止のために取り付けてあったマットに爆風が反射して、後方に飛ばされた。作業者は頭部破裂の重傷を負い、安全囲いの側面が破損したという。

 リム解き作業での事故も1件あった。産業車両用タイヤの組み換えで、空気を抜かずに二つ割りリムのリムボルト・ナットを緩めてしまいチューブが破裂した。

 昨年の事故をタイヤの種類別でみるとトラック・バス用が15件、ライトトラック用が5件、乗用車用と建設機械用が各4件となり、産業車両用が3件、農業機械用が2件だった。事故が起きた業態別では専業店が26件、サービスステーションが3件などとなった。

 また、今回の調査では経験年数が10年以上のベテランであっても21件の事故を起こしていることが判明した。日々の作業で細心の注意を払っているつもりでも事故は発生する。それを未然に防ぐには適正に作業を行うしかないが、あるタイヤ販売店の社長は「例えば空気充てん作業特別教育を再度受講して、その危険性を再確認することも必要かもしれない」と指摘する。

 さらに、エアコンプレッサーの圧力調整弁を適正に調整することも必要だ。万が一、事故が起きた場合でも被害を最小限にとどめるために、安全囲いなど飛来防止器具の使用は決められたルールであることを関わる全ての人が徹底しなければならない。
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空気充てん作業時の事故 2017年は全国で33件発生
2018年3月1日 シェア:
カテゴリー: ニュース
タグ: 安全啓発活動, 業界団体, 統計
死亡事故は5年連続で発生

 タイヤ空気充てん作業時における事故が、昨年1年間で33件発生したことが日本自動車タイヤ協会の調査で分かった。被害状況をみると死亡が1件、重軽傷が9件などとなった。
空気充てん事故
 死亡事故があったのは5年連続。昨年は北海道のSSで発生した。新品の農機用(AG)タイヤをリム組みし、サイド部を床面に倒した状態で空気充てんを実施。350kPaまで充てんしてもビードシーティングしなかったため、充てんを再開したところ、タイヤとリムが跳ね上がって作業を見ていたユーザーを直撃した。

 また中国地方では、トラック・バス用(TB)タイヤが空気圧0kPaで入庫。外観からはパンク箇所の確認ができず、空気充てんしたところ約700kPaでサイドが破裂。右手首骨折の重傷を負った。さらに九州では顧客の手伝いで新品のAGタイヤをリム組みしていたが、バルブからエアチャックを外そうとした瞬間にビード部がリムフランジを乗り越し、チューブが破裂。タイヤとホイールが天井まで飛び、作業者を直撃するといった事例もあった。

 事故をタイヤの種類別でみると乗用車用が3件、小型トラック用が15件、TB用が11件、農機用が2件。業態別では専業店が19件、SSが6件などとなった。

 昨年の33件の事故のうち、空気充てん特別教育の未受講は10件、安全囲いなどを使用していなかったケースは21件だった。また、安全囲いを設置していたのは15件にとどまった。

 なお、車両にタイヤを取り付けた状態で行う空気補充中の事故は報告がなかった。
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